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「不記載相当額の返納も検討」「追加処分は適切でない」裏金事件めぐり総裁選候補の主張分かれる 一方で“初の有罪判決”も【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月11日 12時2分

TBS NEWS DIG

12日告示を迎える自民党総裁選。10日も、加藤元官房長官の出馬表明や、候補者の政策発表など相次ぎました。こうした中、一連の裏金事件をめぐって“初めての判決”が言い渡されました。

“裏金事件”めぐり、総裁選候補の主張分かれる

10日朝、明治神宮を参拝した加藤勝信元官房長官。

――(会見の準備で)きのうは徹夜?

加藤勝信 元官房長官
「いやいや徹夜までは。徹夜したら、きょうはとてもじゃないけど。久しぶりに受験生のような気分になったけどね」

この約1時間後、出馬表明会見に臨みました。

加藤勝信 元官房長官
「これまでの経験で培ってきた全ての力を投入し、所得倍増を図っていく。私は命をかけて取り組んでまいります」

また少子化対策として、「出産費用」「子どもの医療費」「給食費」をゼロにすると訴えました。そして、いわゆる“裏金事件”の対応をめぐっては…

加藤勝信 元官房長官
「不記載相当額について国庫に返納する手続きを検討すべき」

午後、政策を発表した石破元幹事長も「不記載の金額のうち政治資金だと説明がつかないものについては納税すべきだ」という考えを示しました。

これに対して、小林前経済安保担当大臣は…

小林鷹之 前経済安保担当大臣
「今から何かまた追加で処分を加えていくというのは、私は党のガバナンス上、あまり適切ではないのではないか」

林官房長官は…

――裏金事件の当事者を閣僚・党幹部に登用することは?

林芳正 官房長官
「選挙で国民の審判を受けて、戻ってきた方々については、しっかりと適材適所で登用していきたい」

自民・二階派元会計責任者に有罪判決 一連の“裏金事件”で初

それぞれの主張が分かれる中、その“裏金事件”の裁判をめぐって、初めて有罪判決が言い渡されました。

自民党二階派の元会計責任者・永井等被告。2022年までの5年間に派閥のパーティー券収入や議員へのキックバックなどの収支、合わせて約3億8000万円を収支報告書に記載しなかった罪に問われています。

10日の判決で東京地裁は…

東京地裁
「収支の実態とはかけ離れた虚偽の会計処理を長年継続的に行ってきた。重要な金銭の流れは、国民の目が届かないものになってしまった」

こう指摘した上で、「政治資金の収支を国民の前に公開し、是非の判断を国民に委ねるという政治資金規正法の目的を害した」「国民の政治不信に繋がる社会的悪影響も多大で、その責任は大変に重い」として、永井被告に禁錮2年、執行猶予5年を言い渡しました。

永井被告の弁護人によりますと、この判決を受け入れ、控訴しない予定だということです。

「“裏金事件”の総括が軸になる」

小川彩佳キャスター:
改めて、この裏金問題は何も終わっていないんだということを感じますね。

データサイエンティスト 宮田裕章さん:
今回、岸田政権が続けられなくなったってことなんですよね。その背景に、裏金問題を軸にして支持率低迷ということがあるので、今、総裁選では各候補がいろいろな政策を出していますが、この問題に対してどう向き合い、どう総括するのか。

そこができずに党内の色々な忖度の中で腰砕けになってしまうのであれば、今後、色々な政策も様々な利害関係者だったり行政と調整をしながら作っていくことはやっぱり難しいんじゃないかなと思います。

なので、この総括というのは、各候補に対しての軸になると思います。

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〈プロフィール〉
宮田裕章さん
データサイエンティスト
慶応大学医学部教授
科学を駆使して社会変革に挑む

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