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「チーム担任制」全国に広がる クラス担任を1人に固定せず複数教員が担う 教員の心理的負担を減らし子どもは相談しやすい教員を選択 情報共有が課題

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月15日 12時44分

TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から、」です。クラス担任を1人に固定せず、複数の教員が担う「チーム担任制」が全国に広がっています。教員の心理的負担を減らし、子どもたちが相談しやすい教員を選択できるメリットがあります。

静岡市の竜南小学校です。小学校では一般的に、1人の担任が朝の会から帰りの会まで一緒に過ごすのが通常ですが、竜南小学校では、学級担任を複数で受け持つ「チーム担任制」です。自治体独自の施策で統計データはありませんが、都市部を中心に全国で広がり始め、静岡市は今年度、2校を研究校としました。
 
竜南小学校では、5年生と6年生のクラスで担任を固定せず、3学級を3人の教員で回しています。

5年生
「前まではあまりしゃべれなかった先生とも、今はたくさんしゃべれるようになったので良かった」

6年生
「それぞれの教科が得意な先生の授業を受けることができるので、分からないところがあっても詳しく聞くことができます」

複数の担任がいることで、児童が相談しやすい教員を選ぶことができます。

5年学年主任 川上由香 教諭
「私とは合わないけど、隣のクラスの先生とは話が合うとかいっぱいいると思うので、複数人で見ることによって子どもたちも楽」

竜南小学校 井上聖一郎 校長
「これだけ社会情勢も変わり、さまざまな価値観が認められている現代の中で、校内に1人でも多く自分のことを分かってくれている大人がいるのは、子どもにとっても安心感につながると考えています」

若手とベテランが同じクラスを担当することで、教員側のメリットもあるようです。

5年担任(教員2年目) 望月一花 教諭
「社会の授業とか家庭科の授業も今年初めて持つので、そういったときも他のクラスの先生にいろいろ相談がしやすい。子どもたちの様子も知っているから相談しやすいのが大きいかなと思います」

しかし、複数の教員が関わるうえで、新たな課題も浮き彫りになっています。

竜南小学校 井上聖一郎 校長
「打ち合わせ、情報共有の時間。時間の確保は課題だと思う。言ってしまえば、もっと人が欲しいということなのですが、現状、学校の中だけでは何ともし難いところはあります」

教員の働き方改革と、子どもたちに対するきめ細かいサポートの両立に試行錯誤しています。

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