【ドラフト】芸能スカウトも注目の190cm右腕・古川遼が日本学園高初のNPB目指す
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月18日 17時0分
今月24日に行われるプロ野球ドラフト会議。古川遼投手(18)は、春夏ともに甲子園出場経験のない日本学園高校(東京・世田谷区)で初のNPB入りを目指す右腕だ。
兄の影響で小学校3年生から野球を始めた。中学時代までは野球で目立った実績はなかったが、180cmの父、170cmの母の遺伝もあってか中学卒業時には現在とほぼ変わらない190cmほどの身長に達していたという。
「強豪校で這い上がっていきたい」と考えた古川は、高校入学前に甲子園常連の名門校のセレクションを受けるも不合格。ただ自身は「セレクションに落ちたことが悔しくて、ここまで成長できた」と振り返る。というのも、中学時代は120km程の球速が、この夏は最速145kmを記録するほどの急成長を遂げたからだ。
日本学園高校ではサッカー部と野球部でグラウンドを共有する日もあり、練習環境は恵まれているとは言えない。しかし、選手に練習を強制するのではなく、足りない部分を個別にコーチが教え、選手自身が主体的に練習するスタイルが古川には合っていた。高校入学時には60kgに満たなかった体重もウエイトトレーニングなどを通して80kgまで増え、プロのスカウトからも注目される存在に成長していった。
またモデル級の体系に加え端正な顔立ちの古川は、別の“スカウト”からも注目された。高校1年生の時に野球部の同期と原宿に出かけた際、芸能事務所のスカウトに声を掛けられたことがあるという。この時は4人に名刺を渡されたが古川自身は、「嬉しかったですけど興味はないので断った」という。
同校の高橋監督は「器用なタイプで変化球も色々投げられる。四球で自滅するタイプでもない」と安定感に太鼓判を押す。古川は「憧れているのはダルビッシュ投手」と話し、動画配信サイトなどでの研究も怠らない。
「将来的にはまっすぐだけで抑えられる投手になりたい」。この夏、西東京大会5回戦で敗れた早稲田実業のプロ注目・宇野真仁朗内野手に「いつか上のステージでリベンジを果たしたい」と闘志を燃やしている。
■古川遼(ふるかわ・りょう)
2006年5月6日生。190cm80kg。右投右打。東京都江戸川区出身。春江中学時代は江戸川東シニアに所属。日本学園高校では1年夏からベンチ入りし、3年春から背番号1を背負う。変化球はスライダー、フォーク、カーブ、ツーシーム。
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