「美容医療」の安全どう守る シミ治療でやけども トラブルの背景に経験・知識が浅い医師による施術 厚労省が対策案示す
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月13日 17時53分
医療脱毛やボトックス注射など、身近になりつつある「美容医療」。一方で、知識や経験が浅い医師による施術でやけどなどの健康被害にあうケースもあり、安全をどう守るかが課題となっています。
目の周りから頬にかけて赤く腫れ上がった女性。
レーザー治療で健康被害にあった女性
「びっくりしました。これ、やけどじゃないかなと思いました」
3年前、都内のクリニックで顔のシミ取りの治療を受けました。クリニックで比較的弱いレーザー治療を受けた直後、顔が腫れてきたといいます。
レーザー治療で健康被害にあった女性
「施術中も違和感はありましたけど、施術直後も水ぶくれでやけどみたいになっているので、これで合っているのかなって感じでしたね」
後日、他のクリニックに相談したところ、やけどの状態だったと驚かれたと言います。
レーザー治療で健康被害にあった女性
「(Q.施術は誰がした)そのクリニックの院長です。もともと麻酔科の先生とおっしゃっていました。間違いがあってしまうことはしょうがないんですけど、それにしても対応も誠実じゃなかったかなとは思う」
こうした美容医療に関するトラブルは年々増加しています。去年、全国の消費生活センターに寄せられた相談件数は6280件と、5年で3倍以上に。
美容医療のほとんどは費用が全額患者の自己負担となる「自由診療」となっていて、トラブルがあったとしても、第三者が診療の内容が妥当かどうかなどについて確認する制度はありません。
長年、美容医療に携わる医師は…
聖心美容クリニック 鎌倉達郎 統括院長
「医師免許と最初の初期研修をクリアすれば、そこからは何にでもなれるという。美容医療の中での経験がなくても美容をやれてしまう、そこがすごく難しいというか、問題になっているところではある。経験が積まれないまま、患者の診療をしてしまうと、当然(適切な)対応もできない」
こうした問題を解決すべく、きょう開かれた美容医療に関する厚労省の検討会では、「美容医療に関連する専門医の資格をもっているか」を含む安全管理の体制について、年に一度、都道府県へ報告する義務を課す案が示されました。
聖心美容クリニック 鎌倉達郎 統括院長
「最低限の安全対策をそれぞれがちゃんとやっているのかというところを(国が)チェックするのは大事だというふうに思います」
美容医療を安全に受けるために対策が急がれます。
この記事に関連するニュース
-
美容・アンチエイジングの国際学会「AMWC」に、聖心美容クリニック統括院長 鎌倉達郎医師が登壇
PR TIMES / 2024年11月13日 13時45分
-
実は男性にこそ、“美白ケア”が必要!乾燥とシミ…2大悩みの原因「光老化」
PR TIMES / 2024年11月7日 17時45分
-
聖心美容クリニック統括院長 鎌倉医師ら、医師向け勉強会「日本美容医師会」に登壇
PR TIMES / 2024年10月31日 10時45分
-
中絶に収入依存した医師が女性器の美容整形に流れる…赤裸々な"施術メニュー"に見る女性の悩みと倫理問題
プレジデントオンライン / 2024年10月31日 10時15分
-
美容医療に年1度報告義務 安全管理状況、厚労省検討
共同通信 / 2024年10月17日 19時4分
ランキング
-
1明治神宮鳥居にアルファベット=器物損壊容疑で米国籍の男逮捕―警視庁
時事通信 / 2024年11月13日 21時54分
-
2再起動の女川原発「臨界」到達…不具合原因のナット締め付け不足に知事「凡ミスで見過ごせない」
読売新聞 / 2024年11月13日 19時36分
-
3【独自】「看護師になりたくて入っただけなのに」教員からの"罰"を回避するため『生徒同士で互いを監視』異様な学校生活を生徒らが証言 保護者も怒り「どんな学校なんって」【看護専門学校でパワハラ疑惑】
MBSニュース / 2024年11月13日 17時5分
-
4世界のサンゴ44%が絶滅危機、日本近海は178種…16年間で大幅増「ガス排出の大幅削減を」
読売新聞 / 2024年11月13日 18時0分
-
5「財務省の玉木潰し」説まで出た不倫問題の影響 相次ぐ同情・擁護論で「首相候補からの脱落」回避も
東洋経済オンライン / 2024年11月13日 18時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください