マッチングアプリ悪用“ぼったくり”、相手に不信感はゼロ? どう見抜く?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月27日 21時41分
今多くの人の結婚のきっかけになっているという「マッチングアプリ」。それを悪用して誘い出し、高額な飲食代を請求する“ぼったくり行為”が増えています。
マッチングアプリ悪用 “ぼったくり” 令和の“出会いの場”1位
良原安美キャスター:
こども家庭庁の調べによりますと、既婚者の25%以上が、マッチングアプリで結婚相手と出会ったそうです。
【結婚相手 出会いのきっかけは?】
・マッチングアプリ:25.1%
・職場・仕事関係:20.5%
・学校:9.9%
(こども家庭庁 2024年7月 40歳未満の既婚者<直近5年間で結婚>2000人に調査)
一方で、そのマッチングアプリをきっかけに“ぼったくり”の被害にあってしまったという方も増えています。
【20代男性 池袋の店で“ぼったくり行為”に】
・マッチングアプリで出会った女性と初デート
・女性から「先輩のおすすめのお店」というバーへ連れていかれ計54万円を支払うことに
男性「普通そんなのありえないでしょっていうことが、その場にいると考えが至らなくなり、顔が真っ白になってしまった」
【30代男性】
・20代女性とアプリで知り合う
・女性行きつけのバーへ連れられショットの酒約60杯注文、約30万円支払うことに
・店に誘導した女性に対し“支払いが済むまで不信感はなかった”
→男性は店員に連れられ現金を下ろしに行くも、女性も「友人からお金が借りられる」と“支払いの意思”を示す。しかし戻ってくることはなかった。
男性「今思えば入店した時点で“ヤバい”と感じた。30~40人程入る店内に客はゼロ。『団体客が帰ったばかり』と説明されたが…」
「おかしいな」と気づくことはできないのでしょうか。
“ぼったくり被害”の相談に応じる青島克行弁護士によりますと「(ここは“ぼったくり店”だ)と気づくのは相談者のほぼ全員、支払い後、時間が経ってから」「アプリで出会った女性と一緒に飲む。それ以上の認識に至らない」といいます。
ホラン千秋キャスター:
気分も高揚しているし、初めて会う方なので緊張もしていたと思います。正常な判断が出来ずに仕方がないという状況ですね。
オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
お酒も飲んでいますし、「まさか自分が被害に遭うなんて」という思いもあるでしょう。気づくのが難しいですね。マッチングアプリ利用率が上がっている今だからこそ、誰でも登録できるようなものではなく、きちんとしたアプリを使うことが大事だと思います。
“ぼったくりユーザー” どう見抜く? マッチングアプリ対策は?
ホランキャスター:
本当にきちんとしたアプリでも悪質なユーザーがいるかもしれない。それを見抜くことは難しいのでしょうか。
井上キャスター:
私は個人的に出会いが少ないので、アプリに登録して何人かにお会いしました。やってみて思ったのは、本人確認などを行うきちんとしたアプリを選べばリスクはだいぶ軽減できるかなと。
マッチングアプリが悪いというよりも、アプリがどういうものなのか調べるだけでリスクがゼロにはなりませんが、軽減できると思います。
良原キャスター:
マッチングアプリ「with」では、▼アプリ登録時、本人確認のためにパスポートなど公的証明書を提出 ▼監視システムで悪質ユーザーを排除 ▼悪質ユーザーの情報発信 ▼会う前の連絡先交換への警告などの対策を行っているそうです。
マッチングアプリ「with」によりますと“ぼったくり” “ロマンス詐欺”の可能性のあるユーザーの特徴は▼すぐに会おうとする▼LINEなど連絡先をすぐに交換 ▼会う店を教えてくれないなどがあるといいます。
青島克行弁護士に利用時の注意点を聞きました。
【自己防衛策は?】
・中には犯罪や勧誘目的の利用者が存在することを忘れない
・お店は自分で選び相手に伝える
・相手や店に少しでも違和感があれば迷わず店の外へ
井上キャスター:
「(事業者は)プラットフォームを用意しただけで責任を負いません」という時代ではありません。
オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
身近になるとそれを悪用する人が出てくるというのは、SNSを始めどこでも一緒なので、それを前提で利用することが大切ですね。
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<プロフィール>
秋元里奈 さん
オンライン直売所「食べチョク」代表、33歳、神奈川の農家に生まれる。
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