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「自分で自分を苦しめていた」自転車日本エース梶原悠未 無念のパリ五輪17位から3か月半、胸中を激白 ロスに向け掲げた”4か条”

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月1日 17時24分

TBS NEWS DIG

自転車トラック競技で2度五輪の舞台に立った梶原悠未(27・TEAM Yumi)が11月30日、活動拠点の静岡県伊豆で関係者を招いた応援感謝交流会を行った。パリオリンピック™で17位という結果に終わったレースについて振り返り、「なにかに取りつかれていたようで自分を見失っていた。背負わなくていいものまで背負って自分で自分を苦しめていた」と自身の感覚を言葉に表した。

パリ五輪17位の敗因

8月11日に行われた女子オムニアムは1日4種目のレースを走り総合ポイントで競う。東京五輪では銀メダル、パリでは金メダルが期待されていたが1種目目のスクラッチレースで出場22人中暫定16位に終わった。自身の体は軽い状態だったというが…

「残り5周とか3周を切ってからの位置取りで自信を持ったレースができなかった。中途半端なところで(力強く)踏むのをやめてズルズル後ろに下がってしまった」
金メダルに向け大事な1種目目で順位を落としてしまったことから、全く体に力が入らず、体が凍りついた感覚になったと梶原は語る。

「心と体が嚙み合っていないというか、集中できていなかった。うまくはまった時の闘争心、エネルギーみたいなものが全くなくて」

また、放心状態だったレースの敗因について「多くの応援をしてもらって金メダルでしか恩返しができないと思ってしまい、金メダルへの執着心がレースの2日前に生まれた」と明かしてくれた。

ロス五輪に向け、徹底的に思考をチェンジ

パリ五輪から3か月半が経ち、次に向けて心に決めたことがある。

「この3年間、思っていた以上につらくて苦しかった感情に初めて気づいた。次の4年は楽しむと決めてロサンゼルスオリンピックに向けては(金メダル)宣言をしない」

体力と技量が備わっていても心が乱れては結果につながらない。敗戦の経験を糧に梶原は今、スポーツメンタルドクターの元を訪ね、心のトレーニングを始めている。

これまでメンタルのカウンセリングパートナーは母親の有里さんが担当したが、今では「自分たちが知らない領域に入っている」とプロに頼って勉強中。常にご機嫌でいられる方法など新たな心のスキルを学び「すごく楽しい」と話す。

自転車競技を始めて10年、2028年7月に行われるロサンゼルス五輪に向けた”4か条”を掲げた。
①一生懸命楽しみましょう
②自由になりましょう
③あるがままの自分に気がつきましょう
④風を感じましょう

自転車に乗る際には、これらを唱えてから乗るようにしているという。

「今までは自分の気持ちを無視して、感情に向き合わず無理やりポジティブな方向に変換してきた。これからは楽しいから乗っているという感覚、自由を感じているということを大切にして自転車を乗る」

思い描く理想は、羽がついて飛んでいくような感覚、遠心力を感じて走る感覚。様々な試練を乗り越え続ける梶原が4年後の大舞台に向け少しずつ前へ進み始めた。
 

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