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当初199億円の試算から55億円の増額…膨らみ続ける大阪・関西万博の警備費用 “万博の中身が縮小”する中での増額に大臣は「やむを得ない」【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月4日 11時35分

TBS NEWS DIG

「差し迫った状況でやむを得ない」
当初の199億円の試算から55億円増えると万博担当大臣が明らかにしたのは、大阪・関西万博の警備費用です。参加国が自国で建設するタイプのパビリオンの出展が減ったことで、空いたスペースの警備を日本側が行うことになったことが一因だとしていますが…国民の理解は得られるのでしょうか。

また増額も…万博担当大臣「やむを得ない」 万博警備で費用55億円

急ピッチで進められている大阪・関西万博の会場建設。会場のシンボルとなる「大屋根リング」は、2㎞の円周を支える木組みがつながり、試験的に行われたライトアップでは、幻想的な光が浮かび上がりました。

11月末にはシンガポールのパビリオンの外観が報道公開されるなど2025年春の開幕に向け、PRが続いています。しかし3日、伊東万博担当大臣が明らかにしたのは、費用の増額

国が負担する会場の警備費用が、当初の試算199億円から55億円増え、約255億円になると発表しました。

――何をするために55億円増えるのでしょうか?

伊東良孝 万博担当大臣
「それぞれの国の出展がありますから、政府要人が相当数来られるという見込みになった所でありまして」

――来場する要人の予測はあらかじめつくものでは?

「いざ実際やってみますと、出展されているそれぞれの国の業者もそうですし、国内外の政府要人等々の出入りもそうでありますし…」

このほか、参加国が自国で建設するタイプのパビリオンの出展が減り、空いたスペースの警備を日本側で行うことになった事も一因だと説明。

PR活動などに使う“機運醸成費用”についても当初の40億から約29億円、増額すると明らかにしました。

――万博の中身自体が縮小していく中で、警備費用が増額されているわけですよね。そこに国民負担が増えているんですよ

伊東良孝 万博担当大臣
「あと半年以内という、この迫った状況の中でありますから、これはやむを得ないと」

費用増額は「やむを得ない」と話しますが、果たして理解は得られるのでしょうか?

個人事業主(50代)
「やっぱり、どこか違うところに今(お金を)かけなくちゃいけないところが沢山あるんじゃないのっていう気持ちが出てきちゃう」

大学生(19)
「『やむを得ない』で片付けるには、金額がでかすぎる。さすがに」

主婦(70代)
「一般庶民は『キャベツが高い』というレベルの話をしているのに、『55億円やむを得ない』って言われたって…という感じ。簡単に考えてるのかな」

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