青山学院大 2年連続往路V 山登り5区若林が区間新で大逆転!2区黒田朝日が7人抜き、4区太田が2年連続区間賞【箱根駅伝】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月2日 13時34分
■第101回東京箱根間往復大学駅伝競走・往路(2日 東京・大手町~神奈川・芦ノ湖 107.5キロ)
箱根駅伝・往路は青山学院大が2年連続7度目の往路優勝を果たした。タイムは5時間20分01秒。2年連続8度目の総合優勝に向け好スタートを切った。
1区で10位と出遅れたが、2区で黒田朝日(3年)が7人抜きの激走。4区で太田蒼生(4年)が2年連続区間賞で2位に浮上。そして山登りの5区で若林宏樹(4年)も区間新の会心の走りをみせ、1区からトップを走ってきた中央大を捉えて逆転に成功した。
スタート地点の大手町には多くのファンが集まり、気温3.4度、風速2m/sと絶好のコンディションの中、大歓声に包まれて全21チームがスタートを切った。1区(21.3km)でいきなり飛び出したのが中央大の吉居駿恭(3年)。兄は前日のニューイヤー駅伝で1区を走った吉居大和(22、トヨタ自動車)。青学の宇田川瞬矢(3年)らがお互いをけん制し、ペースが上がらない中、吉居はペースを落とさず、15.4㎞付近では2位集団と約700m差をつけた。
19チームの2位集団は残り17.9㎞付近でふるい落としが始まり、神奈川大と専修大が遅れ始めた。20㎞付近では青学の宇田川も付いていけず。単独走の中央・吉居は自分のペースを守り、歴代4位の好記録でタスキリレー。
◆2区で黒田朝日が区間新、4区で“駅伝男”太田が激走
2区(23.1km)はトップの中央を追って2位駒沢は1分32秒差でキャプテン・篠原倖太朗(4年)、6位国学院は1分40秒差でエース・平林清澄(4年)、10位青学は1分45秒差で3年連続2区の黒田朝日がスタート。ここで圧倒的なスピードを見せたのが4種目(5000m、10000m、ハーフマラソン、20㎞)の学生記録を持つ東京国際大のリチャード エティーリ(2年)。10人抜きで4位まで順位を上げると、7.5㎞付近で3位駒沢の篠原に並んだ。
トップの中央は溜池一太(3年)がリズムよく走り自分のペースをキープ。2位集団は13㎞付近で早稲田、駒沢、東京国際が並んだ。エティーリは区間新記録となる1時間5分31秒をマークし、2位でのタスキリレー。青学・黒田は8㎞付近まで2人に抜かれて12位まで順位を落としたが、再び10位に戻すと17㎞付近で7位に浮上。さらにスピードを維持し、18.1㎞付近で中央学院大、帝京大、そして国学院の平林を一気に抜き去り4位。20㎞付近では3位駒沢の篠原もとらえて3位に浮上した。
創価大の吉田響(4年)も青学の黒田に付いていき、17位から4位まで順位を上げる快走。エティーリに続き吉田と黒田の3人が区間新記録をマークするという歴史的な2区となった。2区を終え1位が中央大、2位は40秒差で東京国際、3位は49秒差で青学、4位は59秒差で創価。学生三冠(出雲、全日本、箱根)を狙う国学院は平林が順位を2つ落として8位に。
3区(21.4km)は、3位青学の鶴川正也(4年)は9秒差で前を走っていた東京国際を10㎞付近で後ろにつき、給水すると一気に突き放して2位に浮上。しかし、後ろから追ってきた創価のS.ムチーニ(2年)に抜かれて3位に。12㎞付近では鶴川はムチーニに付いていかずに自分のリズムをキープ。中央は本間颯(2年)が区間賞を獲得する走りで後続との差を徐々に広げ、トップを堅守。2位には1分34秒差で創価、3位には2分24秒差で青学、4位は2分56秒差で駒沢。
4区(20.9km)は、トップを2分24秒差で追う3位青学は原晋監督(57)が“駅伝男”と絶大な信頼を寄せている太田蒼生(4年)。徐々にトップとの差を縮めていった太田は、13㎞付近で2位創価の野沢悠真(3年)をとらえ2位に浮上。
確実な走りでトップの中央・白川陽大(3年)を追っていく太田は、15.4㎞付近で1分14秒差。区間新には及ばなかったが歴代2位、2年連続となる区間トップの走りで、中央に45秒差まで詰め寄った。
山登りの5区(20.8km)、トップの中央は最初で最後の箱根駅伝となった園木大斗(4年)。追う青学は去年5区で区間新をマークした若林宏樹(4年)が登場。3.5㎞付近では54秒と差が少し開いたが、7㎞付近で前半ハイペースで入った中央の園木がペースダウン。8.3㎞付近で園木が見えると若林は右足をポンポンと叩き気合を入れた。そして、9.5㎞付近で横に並ぶと、並走することなく園田を抜き去り、若林がついにトップに立った。
15㎞付近の給水で、若林はチームメイトから水を受け取るとグータッチ。最後まで若林のスピードは落ちずに箱根の山を攻略。区間新記録の1時間9分11秒でチームをトップに引き上げて、2年連続7度目の往路優勝に輝いた。
2位は1分47秒差で中央大、3位には2分29秒差で7年ぶりにトップ3に入った早稲田大。“三冠”を狙う国学院大は6位、トップとは5分25秒差と厳しい状況となった。シード権争いは立教大・山本羅生(4年)が快走、12位でタスキを受けたが、4人抜きで順位を引き上げて57年ぶりにシード権内、8位で往路を終えた。日体大はシード権内の10位をキープ。しかし、11位の東京国際大との差は31秒差、12位の中央学院大と34秒、14位の順天堂大とは37秒差と、復路でのシード権争いも激戦が予想される。
【第101回箱根駅伝・往路順位】
優勝:青山学院大学 5時間20分01秒
2位:中央大学 5時間21分48秒
3位:早稲田大学 5時間22分30秒
4位:駒澤大学 5時間23分17秒
5位:創価大学 5時間23分38秒
6位:国学院大学 5時間25分26秒
7位:城西大学 5時間25分58秒
8位:立教大学 5時間27分27秒
9位:東洋大学 5時間27分53秒
10位:日本体育大学 5時間28分03秒
*********シード権
11位:東京国際大学 5時間28分34秒
12位:中央学院大学 5時間28分37秒
13位:順天堂大学 5時間28分40秒
14位:帝京大学 5時間29分28秒
15位:山梨学院大学 5時間31分03秒
16位:法政大学 5時間31分25秒
17位:日本大学 5時間33分04秒
ー:関東学生連合チーム 5時間33分05秒
18位:神奈川大学 5時間33分39秒
19位:大東文化大学 5時間33分44秒
20位:専修大学 5時間36分50秒
※関東学生連合チームはオープン参加のため、順位が付かず
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