最強寒波襲来 各地で大雪に、ピークはいつ? 3連休の天気どうなる? 雪で東海道新幹線止まる?【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月9日 22時24分
最強寒波による大雪は、9日夜(木)から10日(金)にかけピークを迎える見込み。また、次の3連休は、東京でも雪が振る恐れがあり注意が必要です。
各地で大雪に ピークはいつ? 今季最強寒波襲来
気象予報士 小野裕子さん:
既に寒波の影響が出始めていますが、9日夜(木)から10日(金)にかけてがピークとなりそうです。
井上貴博キャスター:
9日午後4時時点の積雪は、青森・酸ヶ湯で376センチ、新潟・守門で186センチ、山形・肘折で179センチとなっています。
ヤマト運輸は午後3時現在、青森県・島根県の一部地域への荷物の配達に遅れが発表されています。
新潟県と関東地方の間、北陸地方と中部地方の間では、今後遅れが生じる可能性があるということです。
佐川急便も午前8時現在、青森県の一部地域・北海道への荷物の配達に遅れが生じています。
北日本だけではなく、西日本にも影響が広がっています。
小野裕子さん:
予想される24時間降雪量を見ていきます。東北、北陸、東海(岐阜が中心)地方は、10日夕方にかけて多いところで70センチ、そしてさらに東北では11日夕方にかけても50センチということで2日間で1メートル以上の雪が降るところがあると考えてもいいかと思います。
そして西日本の方でも中国地方などでは60センチと予想されているので、今回はかなり広い範囲で北日本から西日本にかけて警戒が必要な状況となっています。
9日夜(木)から10日(金)にかけての寒波のピークの様子を時間の経過とともに見ていくと、特に注目していただきたいのが、発達した雪雲の流れ込むところです。1時間に4〜5センチほど降って積雪が一気に急増するようなところがあります。
10日(金)の明け方の段階で北陸から山陰にかけても雪が強まる予想となっています。名古屋のあたりにかけても雪雲が流れ込みやすい状況となりそうです。
さらに、この後も見ていくと、日中にかけても日本海側では断続的に雪が強まる状況となっています。2日以上にわたって雪の降りやすい状況が続いていくということになりそうです。
雪が積もっていることもありますし、10日(金)の朝はかなり冷え込みも強いので、路面がツルツルになっているということも考えられます。
雪で東海道新幹線止まる? その基準を聞いてみると…
井上キャスター:
新幹線などへの影響も心配されます。東京から大阪にかけて、そして関ヶ原のあたりもかなり強く降るということになると、東海道新幹線の運行はどうなっていくのでしょうか。運転見合わせに関する基準が設定されています。
【東海道新幹線が運転を見合わせる雨量の主な条件】(JR東海による)
・1時間で60ミリ以上の雨
・24時間総雨量が150ミリ以上、直近1時間で40ミリ以上の雨
(どちらかの条件を満たした場合)
いくつかこのように設定されているのですが、雪の場合は基準は特にありません。ただ、雪が降った際は減速して走行する場合があり、遅れが発生する可能性があります。このようなことも頭に入れて行動をしてください。
ホラン千秋キャスター:
基準はなくても運転見合わせになる可能性もあります。お出かけの予定を立てている方もいらっしゃると思うので、かなり判断が難しくなりそうですね。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
地図を見ると、日本海側だけが雪が降ってるように見えます。東京―名古屋間は大丈夫と思っていても関ヶ原あたりで雪が降っていると、ダイヤが乱れます。新幹線も早めの予約を取るなど余裕を持たないといけませんね。
3連休の天気どうなる? 東京の雪の可能性は?
小野裕子さん:
まず、今回の寒波のピークなんですけれども10日(金)にかけてとなりそうです。ただ、日本海側では11日(土)にかけても断続的に雪の降る状況が続いて、雪が弱まった後もかなりの雪が積もっているため、なだれや落雪にも注意が必要な状況が3連休にかけても続きそうです。
そして、東京に関して見ると、晴れが続いている中で、気になるのが12日(日)です。雨または雪となっています。
最新の情報によると、まず日曜日のお昼の段階では雨雲も雪雲も何もかかっていない状況です。じわじわ広がってきて、21時の段階では沿岸では雨、内陸では雪が予想されています。
東京都心のあたりは何もかかってないように見えるのですが、表示されないような弱い雪や雨が降る可能性があると見ていただきたいです。
さらにその先どうなるのか見ていくと、深夜にかけては、これ以上広がることはなく、むしろ抜けていく傾向となっていきそうです。
ですので降水量はそれほど多くなく、降る時間も長くないので、東京都心で交通機関が大きく乱れたりなどの混乱が出るほどではないと今のところは見ています。ただ、最新の情報を確認するようにしてください。
井上キャスター:
当日に予報が変わることは今までもありましたが、状況としては降らない方向に若干、今は傾いているということですかね。
小野裕子さん:
「今は」という感じです。前日や当日の朝になって予報が変わることもあるので、まだ断定的なことは言えない状況です。
井上キャスター:
ひとたび降ると都市機能が本当に麻痺しますからね。
田中ウルヴェ京さん:
雪に弱い地域は本当に気をつけないといけません。私たちは雪の上を歩くのに慣れていないので、ちょっと降っただけでよく滑ってしまいます。
ホラン千秋キャスター:
いけるかなと過信してしまうのですが、全然いけません。気をつけます。
==========
<プロフィール>
小野裕子さん
気象予報士・防災士
長野県茅野市生まれ 大分県大分市育ち
テレビ出演のほか、防災気象講演会や防災士養成講座の講師も務める
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰
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