長野が大会新で史上初4連覇!5区佐久長聖の佐々木が区間新で逆転劇、全選手学生で栄冠つかむ【全国都道府県対抗男子駅伝】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月19日 15時1分
■天皇盃 第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(19日、広島・平和記念公園発着、7区間、48㎞)
中・高校生、大学生、実業団選手が地元のためにタスキを繋ぐ全国都道府県対抗男子駅伝競走大会が19日、広島で行われ、長野が史上初となる4連覇で11度目の優勝を果たした。長野は全選手学生で挑み、大会記録を更新する2時間16分55秒(速報値)でフィニッシュした。
高校生区間となった1区(7.0km)、気温は8℃、ほぼ無風状態と絶好のコンディションとなった。最初の1㎞で先頭を引っ張ったのが兵庫の新妻遼己(17、西脇工)、国民スポーツ大会5000mで2位に入ったスピードを見せた。
ハイペースの展開となった1区、3㎞付近で縦長の展開になると、兵庫の新妻、史上初の4連覇を狙う長野の濵口大和(18、佐久長聖)、福島の増子陽太(17、学法石川)など10チームが集団を作った。残り2㎞付近でU20日本選手権で3000m、5000mの優勝した長野の濵口がスパート、これに福島の増子、宮城の近江亮(17、仙台育英)の2人が付いていった。
残り500mで宮城の近江が勝負を仕掛けると、長野の濵口がすぐに反応、最後の最後で濵口が伸びを見せて長野がトップでタスキリレー、濵口は19分33秒、区間新記録にわずか2秒届かなかったが好走を見せた。
中学生区間の2区(3.0km )、神奈川は27位で稲垣翔馴(15、KERT)にタスキが渡った。この稲垣は全中3000m1位、国民スポーツ大会B3000mで中学日本新記録をマーク、父は父は日体大で箱根駅伝を走り、実業団の山陽特殊製鋼でも活躍した晃二さん、母は三井住友海上でクイーンズで区間賞をマークしたしおりさん(旧姓は石山)、タスキを受けると持前のスピードで10人抜き、区間新には7秒届かなかったが、区間賞でチームを17位まで引き上げた。
3区(8.5km)、和歌山では若林宏樹(22、青山学院大)が出場、卒業後は競技をやめるために最後の都道府県男子駅伝となった。若林の前には10000mの日本記録保持者・群馬の塩尻和也(28、富士通)、塩尻を追っての走りとなった。トップ争いでは福島の谷中晴(19、駒沢大)が長野の吉岡大翔(20、順天堂大)を逆転した。そして、熊本の鶴川正也(22、青山学院大)が7秒差の2位までチームをあげると、青山学院大の原晋監督(57)は「覚醒しましたね」と褒めた。
高校生区間の4区(5.0km)は福島の栗村凌(17、学法石川)がトップをキープ、2位集団に福岡・佐賀・長野となった。
高校生区間最長となる5区(8.5km )、長野は佐々木哲(18、佐久長聖)が登場、U20日本選手権3000mで2位、同3000m障害1位と次世代のスターがスタートした。2㎞付近でトップの福島をとらえると力強い走りで福島を突き放した。
中間地点で2位・福島とは22秒差、3位集団の佐賀・福岡とは37秒、沿道からの声援に笑顔で手を振る姿も見られた。佐々木と同じく高校生注目ランナー、千葉の鈴木琉胤(18、八千代松陰)、全国高校駅伝1区で区間賞、高校総体5000mでは2位。17位でタスキを受けるとゆったりとしたフォームで大きなストライドを生かして加速、14人抜きで3位まで順位をあげた。長野の佐々木は23分32秒で区間新記録をマーク、最後は「イエーイ!」と中学生ランナーにタスキを渡した。千葉の鈴木も23分46秒で区間新記録をマークした。
中学生区間の6区(3.0km)、全国中学校選手権3000mで2位の中澤侑己(14、堀金中)がトップをキープし、アンカーにタスキを渡した。
アンカーの7区(13.0km)、長野は伊藤大志(21、早稲田大)、三大大学駅伝を経験した伊藤は落ち着いた走りでリードをキープ。23位グループでは岡山の黒田朝日(20、青山学院大)、福井の田中悠登(22、青山学院大)が並走、福井の田中は卒業後に地元福井の放送局でアナウンサーになるため、競技から引退となる。
長野は5区で逆転すると、その後は安定感のあるタスキリレーを見せて、全選手学生で臨んだ長野が大会新記録の2時間16分55秒で史上初の4連覇を達成した。
【天皇盃 第30回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 上位10チーム】
優勝:長野 2時間16分55秒(大会新記録)
2位:千葉
3位:福島
4位:広島
5位:埼玉
6位:佐賀
7位:福岡
8位:京都
9位:大阪
10位:兵庫
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