“人類最速の男”ウサイン・ボルト伝説の始まり「世界新記録誕生までの2時間の過ごし方」【2009年世界陸上】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月20日 12時0分
超人たちが34年ぶりに東京へ!今回で20回目を迎える陸上の世界一決定戦「世界陸上」が、今年9月に東京・国立競技場で開催。「東京2025世界陸上」開幕を前にこれまで歴史に名を刻んだ伝説のアスリートたちを紹介します。今回は2009年、衝撃の世界新記録9秒58を出した人類最速の男、ウサイン・ボルト(ジャマイカ、当時22)です。
9秒58の世界新記録まで約2時間…ボルトの入念な準備
準決勝後、ボルトの姿はサブトラックにありました。サブトラックとは選手たちが最後の調整をするのに必要不可欠な場所です。水を飲みながらベンチに座るボルト。仲間と談笑しながら最初に行ったのは足のマッサージでした。次にゆっくりと芝の上をウォーキング。常に身体を動かしながらも、リラックスムード。そして本番用のスパイクに履き替え、練習パートナーのダニエル・ベイリー(アンティグア・バーブーダ)とともに何度も練習をしていました。そして決勝の30分前にはサブトラックを後にしたのです。
世界を席巻した男、ウサイン・ボルトってどんな選手?
1986年8月21日生まれ、ジャマイカ・トレローニー出身のウサイン・ボルト。世界陸上の初出場は2005年のヘルシンキ大会。決勝には進んだものの、足を痛めて最下位でした。2007年世界陸上・大阪大会では男子200mと男子4×100mリレーで銀メダルを獲得。2009年ベルリン大会では男子100m、男子200mともに世界新記録で金メダル、男子4×100mでも金メダルを獲得し、三冠を達成しました。世界陸上において史上最多となる通算11個の金メダルを獲得しています。
伝説は男子100m準決勝から始まった…9秒58の世界新記録まで約2時間30分
男子100mの世界新記録「9秒58」は2009年の世界陸上ベルリン大会で生まれました。その2時間30分前、トラックでは男子100mの準決勝が行われていました。名前がアナウンスされるとスタジアムは大歓声に包まれました。第6レーンでスタンバイするボルト。選手紹介の際にはルーティーンであの有名なポーズを決め、いよいよスタート。最後は周りを見る余裕を見せ、9秒89でフィニッシュし、1位で決勝進出となりました。そしてサブトラックで調整した後、いよいよ決勝を迎えたのです。
人類がまた進化した!決勝で出た世界新記録9秒58!
決勝は8人のうち6人が準決勝で9秒台をマークしたという超ハイレベルなレースに。レーンにスタンバイしたボルト。隣の5レーンにはタイソン・ゲイ、6レーンには前世界記録保持者のアサファ・パウエルなど名だたる選手が一斉にスタートを切りました。1回できれいにスタートした決勝。ボルトは圧倒的な走りで9秒58、世界新記録で金メダルとなりました。未だに破られていない記録です。
陸上豆知識 トラック競技のレーンはどうやって決まるの?
予選レースは、抽選によって各選手のレーンが決まります。その後は前レースの成績上位者が真ん中のレーン、成績中位者が2レーン、7レーン、下位者が1、8レーンに振り分けられます(※世界陸上ブダペスト大会から採用、100mの場合)。また東京2025世界陸上からは9レーンも使用予定なので、より迫力のあるレースが見られそうです。
「この選手に注目!」東京2025世界陸上 男子100m
◆サニブラウン アブデルハキーム(25、東レ)9秒96
◆山縣亮太(32、SEIKO)9秒95
◆桐生祥秀(29、日本生命)9秒98
◆坂井隆一郎(26、大阪ガス)10秒02
◆栁田大輝(21、東洋大学)10秒02
【外国人選手】
◆ノア・ライルズ(25、アメリカ)9秒79
2023ブダペスト大会 男子100m金メダリスト
◆キシェーン・トンプソン(23、ジャマイカ)9秒77
パリ五輪、男子100m銀メダリスト
◆レツィレ・テボゴ(21、ボツワナ)9秒86
2023ブダペスト大会、男子100m銀メダリスト
※東京2025世界陸上への出場は未確定
※名前の後ろは自己ベスト
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