“ご当地冷凍食品”にフィーバー到来か?故郷の味から老舗の味まで続々登場のワケ【THE TIME,】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月21日 12時0分
今、冷凍食品で楽しめるご当地グルメが人気になっています。中には「え、こんなものまで?」という商品も。
“プロ厳選”の「ご当地冷凍食品」
冷凍食品ジャーナリスト 山本純子さん:
「ご当地モノなんですが、フィーバーが来るんじゃないかと思っている。2025年は大ヒット商品が生まれるのでは」
2024年に、売り上げ5300億円を突破した冷凍食品。
中でも、冷凍食品取材歴43年の山本さんが注目するのが、日本各地の“名店の逸品”や“名物”を食べることができる「ご当地冷凍食品」。
毎年12月に発表される「フローズンアワード」でも、ご当地だけの部門が作られるほど人気が広がっています。
ということで!
約1500種類の冷凍食品を揃える『@FROZEN』(イオンスタイル新百合ヶ丘)で、山本さん注目の「ご当地冷凍食品」を教えてもらいました。
店で食べるより“高くても”人気の「冷凍麺」
まず、「コレ!業界でも話題の商品」と山本さんが手に取ったのは、
「ジョイフルの塩唐揚げ」(250g・537円※店頭価格、以下同)。
九州を中心に展開するファミリーレストラン『ジョイフル』の“定番の味”を家庭でも楽しめる冷凍食品で、肉の旨みをより引き出すために薄衣で仕上げ、スパイスが香るシンプルな味付けが特徴です。
続いて、「開発されて50年!今や国民食」と山本さんが向かったのは、冷凍麺のコーナー。
年間20億食生産されている冷凍麺にも”ご当地モノ”がたくさん。
中でも、「行列に並ばなくても家で食べられる」と山本さんおススメなのが、人気ラーメン店の味が楽しめる「宅麺.com」の冷凍麺です。
二郎インスパイア系の『天高く翔べ!』(愛知)や、濃厚魚介鶏白湯で行列の絶えない『龍介』(茨城)のつけ蕎麦など各地のご当地ラーメンが並ぶ中、
THE TIME,1月レギュラーの松丸友紀さんの地元、東京・江戸川区からは『大島』の「味噌ラーメン」(1食・1598円)。
店主は札幌の名店「すみれ」で12年修業し独立。冷凍ラーメン通販サイト「宅麺.com」の<Takumen Ramen Awards 2024>お取り寄せラーメン部門で、「ラーメン大賞」も受賞しています。
スタジオで実食した松丸さんは「ニンニクの香りがしっかり、濃厚でクセになる。冷凍麺ながら、その場で食べている感じ」と絶賛。
店では1杯920円なので、“冷凍麺だと678円高く”なりますが、並ぶ時間も交通費もかからないので人気とのことです。
さらに、ラーメンだけでなく“ご当地そば”の冷凍麺も!
山本さんのおススメは、新潟・小千谷市で創業100年の老舗『わたや』の「へぎそば生そば」(二人前・764円)。
つなぎに海藻の「ふのり」を使い、普通のそばとは全く違う“のどごし”や“コシ”が楽しめる「へぎそば」を、茹でずに打ったそのままを凍結した“生冷凍”で購入できます。
老舗の“ご当地”スイーツも冷凍で
そして、全国各地のスイーツを集めたコーナーへ。
早速山本さんが手に取ったのが岩手県『芽吹き屋』の「3つの餡の三色だんご」(4本入り・594円)です。
ニンジンで色付けした黄色いだんごには、ごまあん。白だんごには、くるみあん。生地にヨモギを混ぜた緑のだんごにはつぶあんと、3つの異なる味わいが楽しめます。
冷凍食品ジャーナリスト 山本さん:
「芽吹き屋の商品は昔から冷凍で作っていて、お餅やお団子は“つきたてが蘇る”感じ」
さらに、「これすっごく美味しい」と山本さんが売り場のお客さんにもおススメしていたのが、長崎県『ニューヨーク堂』の名物「長崎カステラアイス(バニラ)」(1個・354円)。
創業88年という老舗の自家製カステラで自家製アイスをサンドし、フワフワ感を保つために急速冷凍したご当地スイーツです。
「ご当地冷凍食品」が増えたワケ
“故郷の定番”から“老舗の味”まで、日本各地のご当地冷凍食品が続々と登場する背景には、どんな事情があるのでしょうか?
冷凍食品ジャーナリスト 山本さん:
「コンパクトで性能の良い凍結機が普及し始めたことで、小規模の事業者でも冷凍食品を“品質良く手軽に”作れるようになった」
技術の進歩で広がる「ご当地冷凍食品」。今後はどんな“味”が登場するのでしょうか?
(THE TIME,2025年1月20日放送より)
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