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教諭からの不適切指導などにより命を絶った県立高校の女子生徒(当時16) 3度のSOSを出すも学校側は一切対応せず 校長ら4人を減給処分 千葉県

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月22日 18時7分

TBS NEWS DIG

おととし10月、千葉県の県立高校の女子生徒が自殺したことについて、県の教育委員会はきょう、第三者委員会の調査結果を公表し、学校側の不適切な指導や対応があったことを明らかにしました。

これは、おととし10月13日に千葉県の県立高校の2年生で、当時16歳の女子生徒が自殺したものです。女子生徒は教諭との関係に悩んでいたにもかかわらず、学校側が適切な対応をしなかったとして、県の教育委員会は第三者委員会を設置し、およそ8か月にわたって調査していました。

その調査結果によりますと、女子生徒は2回の学校のアンケートで、英語の男性教諭(30代)から解答できるまで立たせられたり、「中学生でもできる」など人格を否定するような発言を受けたりしたと回答し、改善を訴えていました。

また、国語の自習課題の作文の中で先生を変えてほしいと訴えるとともに死をほのめかしていましたが、国語の女性教諭(40代)はその作文を読んでいなかったということです。

さらに、女子生徒が英語の授業に出席しなかったことに対し、担任の男性教諭(20代)が「今の状態なら俺は何もしてあげられない。自分で勝手にやってくれ。好きに進路を決めて、好きに頑張ってくれよ」などと、生徒を突き放すような発言をしていました。

アンケートは担任が見るものと、校長と教頭が見るものがあり、担任はそのアンケート結果を重く受け取らず、対応していませんでした。また、校長と教頭はアンケートを見ていなかったため、対応しなかったとみられるということです。

第三者委員会は「学校は女子生徒のたびたび発したSOSのサインをすべて見逃しており、度重なる無反応が生徒を精神的に疲弊させていった」と指摘しました。

教育委員会は、英語の男性教諭、担任の男性教諭、当時の学校の校長と教頭をいずれも減給処分にし、「生徒のSOSが何度も見逃されることはあってはならない」と指摘しました。

今、悩みを抱えているという方は「日本いのちの電話」などの相談窓口があります。厚生労働省のホームページでは、このほかにもさまざまな相談窓口が紹介されています。

<相談窓口>
【日本いのちの電話】
・フリーダイヤル 0120-783-556
         毎日:午後4時~午後9時
         毎月10日:午前8時~翌日午前8時

・ナビダイヤル 0570-783-556
        午前10時~午後10時

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