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2つの穴が大きな1つの穴に トラック運転席部分は泥に埋まり目視で確認できず 崩落続き救助活動難航 穴に続く“スロープ”作る方針 崩落から54時間経過

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月30日 16時23分

TBS NEWS DIG

埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故は、発生から丸2日以上、54時間が経ちました。未明に2つの穴が大きな1つの穴となった現場では崩落が続いていて、救助活動が難航しています。

陥没した交差点が見える、安全な場所からお伝えします。

まずは、難航する救助活動について、最新情報です。消防によりますと、穴の周りでは崩落が続いているため、まずは重機を使って安全な場所から穴へと続くなだらかな坂道をつくり、その後、穴の中に重機を入れて救助活動を加速させる方針だということです。

きのう夕方には、消防隊員が穴の底に降りて状況を確認しました。ですが、男性運転手がいるとみられる運転席部分は全て泥に埋まってしまっていて、酸素が行き届いているかも分からないということです。

八潮消防署 佐藤徹司署長 
「午前2時37分に2つの陥没穴の間にあった道路が崩壊するなど、極めて危険性の高い状態となっている。また、穴の中でも水が出ており、崩落が継続しています」

また、きょう未明には、大きな崩落もありました。2つ隣り合った穴と穴の間のアスファルトが音を立てて崩れ、一帯に「下がれ下がれ」という声が響き渡るなど、緊迫した状況が続いています。

そして、市民への影響です。下水管が詰まって汚水があふれるおそれがあるとして、県は12の市と町の住民およそ120万人に対し、洗濯や風呂の排水を控えるよう呼びかけていますが、現状を考えれば長期化は避けられません。

八潮市の住民(60代)
「朝4時に行ってコインランドリーで洗って、乾かして帰ってくる。いつもは八潮の(コインランドリー)に行っていたが、(東京)足立区の方に行くようにした、ちょっと遠いけど。でもね…、できることはやってあげたいなと思ってね」

ほかにも、八潮市内では、現場近くの水道管が「緊急停止」している影響で、濁った水道水が出るおそれがあるほか、東京ガスによりますと、市内の一部世帯でガスの供給を停止しています。

これらの影響でしょうか、周辺のスーパーでは、飲料水やカセットコンロ用のガスボンベを買い求める客が増えているということです。

一刻も早い救助・復旧が急がれます。

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