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「何かが起きたと悟った」墜落した航空機に妻が…メッセージ途切れる 旅客機が米軍ヘリ「ブラックホーク」と衝突、川に墜落 18人の遺体が見つかる

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月30日 18時24分

TBS NEWS DIG

アメリカの首都ワシントン近郊の空港近くで、乗客60人を乗せた旅客機がアメリカ軍のヘリコプターと衝突し、墜落しました。現在、救助活動が行われていて、これまでに18人の遺体が見つかったと報じられています。

これは、アメリカの会社「アースカム」が公開した映像。

旅客機とみられる機体が地上に向かって降下している様子がわかります。そしてその後、別の機体と衝突し、爆発する様子が確認できます。

アメリカメディアによりますと、衝突があったのは29日午後9時ごろ。場所は、首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港で、旅客機が滑走路へ着陸しようとしたところ、アメリカ軍のヘリコプターと衝突しました。

旅客機が衝突したのは、「訓練中」だったとされるアメリカ軍のヘリコプター「ブラックホーク」で、衝突後、機体は空港近くのポトマック川に墜落しました。

妻が旅客機に乗っていたという男性は…。

妻が旅客機に搭乗
「今、この瞬間にも妻を川から引き上げてくれていることを祈っています。 妻は私に『あと20分以内に到着する』とメッセージを送っていました」

その後、妻からのメッセージは途切れ、男性は「何かが起きたと悟った」と話しました。

墜落直後の映像には、警察や消防などの多くの車両がポトマック川に沿って密集している様子が確認できます。

CNNテレビは、旅客機には乗客60人、乗員4人が搭乗していたと報じていて、ロイター通信は、衝突したヘリコプターには兵士3人が乗っていたと伝えています。

また、これまでに川から4人が救助されたほか、18人の遺体が見つかったと伝えています。

事故はなぜ起きたのか。事故当時の映像を見た専門家は、TCAS=衝突防止装置がどのような状態だったかがポイントになると指摘しました。

航空評論家(元日本航空機長) 小林宏之さん
「『TCAS』という衝突防止装置。これは民間機は当然装備していますけど、軍用のヘリコプターがこれを装備していたのかどうか、装備していたとしても、それ(衝突防止装置)を作動させていたかどうかというのが一つのポイント」

また、専門家は「衝突した時の高度」にも注目して、こう話します。

航空評論家(元日本航空機長) 小林宏之さん
「映像を見るとかなり低い高度。TCAS(衝突防止装置)というのは、あまり低い高度で指示を出すと、(飛行機が)降下してしまったら地上に激突してしまう可能性がある。ある高度以下では働かないシステムになっている」

このほか、「管制指示がどうであったのか」「軍用のヘリコプターが管制の指示に従って飛行していたかどうか」もポイントだとしています。

一体何が起きたのか。旅客機が墜落した川では気温0℃になるなか、夜を徹して生存者の捜索活動が続けられています。

最新情報を現場から中継で伝えてもらいます。

首都ワシントンの近郊です。私の後ろに見えるポトマック川に旅客機が墜落したとみられています。

こちらはまもなく午前4時を過ぎたところ、事故発生から7時間ほど経ちましたが、川沿いには緊急車両が集まっているほか、ヘリコプターが断続的に飛行していて、救助活動が続いています。

レーガン・ナショナル空港は、首都ワシントンに近い玄関口ですが、事故を受けて、現地時間30日の午前11時まで閉鎖されると発表されました。

また、アメリカメディアによりますと、カンザス州で開かれていた全米フィギュアスケート選手権に出場した選手やコーチらが、墜落した旅客機に乗っていたということです。

事故を受けて、トランプ大統領は「恐ろしい事故について報告を受けた。状況を注視している」と声明を発表しました。

さらに、その後SNSに投稿し、「なぜヘリコプターは上昇も下降もせず、旋回もしなかったのか。なぜ管制塔は、旅客機を見たかと尋ねるのではなく、ヘリコプターに何をすべきかを伝えなかったのか。これは防げたはずだ」と投稿しています。

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