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青山学院大 新キャプテン4区黒田朝日が区間賞の4人抜きもVならず、国学院大がアンカーで50秒差を逆転して連覇達成【宮古島大学駅伝】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月9日 13時9分

TBS NEWS DIG

■宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025(9日、沖縄・宮古島、宮古島市陸上競技場発着、6区間82km)

宮古島大学駅伝が9日、沖縄県の宮古島で行われて、国学院大学が2年連続となる優勝を果たした。2位でタスキをもらったアンカーの鎌田匠馬(3年)が50秒差でトップを走っていた順天堂大を逆転する激走を見せた。箱根駅伝2年連続総合優勝の青山学院大は4区黒田朝日(3年)、5区橋本(1年)が好走も3位でフィニッシュ。

大学駅伝大会の出場に向けて強化に取り組んでいる大学駅伝チームの支援及び宮古島への合宿誘致活動の一環とすることを主旨としているこの大会、今大会5回目を迎え、11校13チームの出場となった。

去年優勝し、“大学駅伝二冠”の国学院大学、箱根駅伝で2年連続8回目の総合優勝を飾った青山学院大が2年ぶりに出場。鶴川正也、太田蒼生、若林宏樹、田中悠登ら箱根駅伝で活躍した4年生が6人抜けて、黒田朝日(3年)が新キャプテンとなった新チームが始動した。

青山学院大の原晋監督(57)はレース前に「優勝」と一言だけ力強く答えた。雨模様で6m/sとやや風が強いコンディション、1区は10.8km、スタートから青学の松田煌希(1年)が先頭に立ちレースを引っ張る展開、その後ろには去年の優勝校の国学院大の鼻野木悠翔(1年)、駅伝初出場となる中央大の田中伶央(1年)がついた。

5㎞付近で海沿いのコースに出ると先頭に国学院の鼻野木が立ち、先頭集団は7チーム、青学の松田が遅れ始めた。残り800mで仕掛けたのが神奈川大の上田航大(1年)、箱根駅伝では6区でルーキーながら好走を見せた。最後は順天堂大の池間凛人(1年)が競り勝ち、順大がトップでタスキリレー、青学は59秒差の8位と出遅れた。

2区は12.2km、トップに立った順大は箱根駅伝5区を走った川原琉人(1年)、2位に上がってきた国学院は浅野結太(1年)、5㎞付近で国学院が追いつき、順大の後ろについた。そして、8㎞付近で駅伝デビューとなった国学院の浅野がトップに立ち、単独走となった。

後半に入ると、国学院の前田康弘監督(46)が「区間賞しっかり取り切るぞ!」と声をかけるとしっかり腕を振り、区間賞を獲得。2位の順大に約12秒の差をつけてタスキを渡した。青学の佐藤有一(3年)は「3年の意地を見せて前を追っていった」と話し、1人抜き7位。トップとは1分10秒差となった。

最長区間となる3区は20.1km、国学院は田中愛睦(2年)、今年の箱根駅伝にはエントリーされず悔しい思いをした。序盤からリズムの良い走りを見せて2位順大との差を着実に付けていった。期待を寄せる戦力に前田監督は「自信を持って行こう」と監督車から声をかけた。

アップダウンの厳しいコースとなったが国学院の田中は16㎞付近で前田監督からは「ここが課題だぞ」と指摘されていた。19㎞付近では2位・順天堂の小林侑世(2年)が追いつき後ろについた。残り100mで順天堂の小林が逆転し、トップでタスキリレー、国学院は3秒差で2位となった。青学は佐々木大輝(1年)が順位を2つ落として9位で新キャプテン・黒田朝日(3年)にタスキを渡した。トップとの差は約2分55秒。

4区は10km、2週間後、24日の大阪マラソンにエントリーしている青学の黒田朝日、「箱根の後は休みをもらったので疲れは残っていない」と話し、タスキをもらうとスピードに乗った走りで前を追っていった。

5㎞付近までに東海大、中央大、東京国際大と3チームを抜き、9位から6位まで順位を上げた。さらにその後、1チームを抜き5位、29分27秒の区間賞でタスキを橋本昊太(1年)に渡し、「タフなコースできつかった」と話した。

トップの順大は山﨑颯(3年)がアップダウンの激しいコースに苦しい表情を見せた。残り1㎞付近で国学院の塚本瑞起(1年)が逆転、しかし、沿道でOBの三浦龍司(22、SUBARU)が声援を送ると、順天堂の山﨑は残り100mで再逆転し、トップをキープした。

5区は13.6km、青学は駅伝デビューとなった橋本が序盤で1チームを抜き、順位を4位、スピードを落とさず、そのままの勢いでさらに1チームを抜いて3位まで上がってきた。トップの順大は今年の箱根駅伝で11位、わずか7秒差でシード権をとれなかった。新チームで始動となったこの大会で選手が最高の走りを見せ、箱根駅伝では山下りの6区を任された林龍生(2年)が好走。アンカーの荒巻琢登(2年)にタスキを託した。

6区は18.6km、アンカーの荒巻は序盤は落ち着いた走りを見せていたが、残り5㎞付近で2位国学院の鎌田匠馬(3年)が50秒差を縮め、並走することなく一気に抜いていった。国学院の鎌田は登坂でもスピードが落ちずに順大の荒巻との差を開いていった。

残り3㎞付近で「気を抜くな」と国学院の前田監督が声をかけると鎌田は大きく腕を振ってスピードを上げていった。「いいよ、いいよ、自分との勝負、鎌田いいよ」と前田監督は最後まで声を掛け続けた。鎌田はゴール前で大きく右腕をあげてガッツポーズ、そして、最後は両手を大きく広げて笑顔でゴールテープを切った。

箱根駅伝2年連続総合優勝の青山学院大は4区黒田朝日(3年)が区間賞で4人抜き、5区橋本(1年)が2人抜きと好走も序盤の出遅れが響き3位に終わった。

【宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025 結果】
優勝:国学院大学
2位:順天堂大学
3位:青山学院大学
4位:専修大学
5位:神奈川大学
6位:中央大学
7位:帝京大学
8位:東海大学
9位:東京国際大学
10位:芝浦工業大学
11位:城西大
12位:大学連合1
13位:大学連合2
 

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