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北陸で「ドカ雪」今季最強寒波ピーク迎える 「身動きがとれない」“命の危険”落雪の恐ろしさとは【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月6日 11時51分

TBS NEWS DIG

今季最強といわれる寒気の影響は、ピークを迎えています。今後注意が必要なのが、巻き込まれると命の危険もある落雪。その恐ろしさとは。

「ドカ雪」の北陸 各地で立ち往生

大雪警報が出されている新潟県魚沼市。

報告
「凍えるような寒さです。現在もさらっとした雪が降り続いています」

道路脇にはバスよりも高く雪が積もっていました。5日午後9時現在で289センチの積雪となっています。

風にあおられて雪が吹き荒れていたのは、石川県輪島市にある能登空港。5日午後の発着便は欠航となりました。

大雪を通り越してドカ雪となっている北陸地方。

喜入友浩キャスター
「5日午後2時の富山駅前です。足元、深々と雪が降り積もっています。上空も大雪となっていて、駐車場の車を見るとこんもりと雪が積もっていて、フロント部分も完全に覆われています」

車も自転車も降り続く雪に、すべてが覆われていきます。

喜入友浩キャスター
「バスも乗っている乗客よりも雪の方が多いですね。どっしりと雪が積もっています」

富山市では52センチの積雪(5日午後8時時点)となり、今シーズン最も多くなりました。平年の3倍です。

喜入友浩キャスター
「立っているのも困難なくらいな強い風が吹いている。道路も視界がかなり悪くなっている」

度々発生する吹雪で、車の運転も危険が伴います。備えをしていても、避けられないのが、大型トレーラーのタイヤがスタック。後続の車およそ30台が一時、立ち往生しました。

5日夕方、news23の取材班もスタックしている車に遭遇しました。取材班も加わって4人がかりで車を押し、抜け出しました。ところが、一筋縄ではいかないようで…。

福井県大野市でも、今シーズン最も多い110センチの積雪(5日午後7時時点)となりました。

記者
「JR越前大野駅のホームです。こちら線路のはずなんですが、雪で埋まってしまっています」

積雪が1メートルを超えるのは3年ぶりで、JR越美北線は終日運休となりました。

まだ数日は続く見込みの寒波。石川県輪島市の仮設住宅では…

仮設住宅の住人(86)
「30分もやればしんどいな。こんなもんやる必要ねぇけど、やらんことにはどうにもならん。若いもんこっちにおらんし」

大雪に慣れない地域でも降雪 車はあわや田んぼに…

普段あまり雪が降らない熊本県では、子どもたちが朝から雪だるま作りを楽しんでいました。

子どもたち
「(Q.久しぶりの雪はどうですか?)楽しーい! 最高!」

天草市では、5日午前7時すぎから一気に雪が強まり、わずか20分ほどで辺り一面が真っ白に。

大雪に慣れない地域では、事故も相次いでいます。

記者
「奥には車があり、スリップしてしまったのでしょうか。歩道に乗り上げてしまっています」

佐賀県神埼市でも軽トラックがあわや田んぼに落ちそうになっていました。

軽トラックの運転手
「橋がこんなに凍っていると思っていなくて、時速40キロくらいでちょっと飛ばしたら、一回転してしまって」

長崎市でも坂を下っていたジャンボタクシーが道路ののり面に衝突する事故があり、乗っていた10人が病院へ運ばれました。

長崎県警によりますと、5日午後3時までの24時間で雪による事故が52件発生したということです。

埋まったら自力で脱出は困難 落雪に注意

記録的な大雪をもたらしている最強寒波。富山県では平年の4倍以上の積雪となった場所もあります。やっても、やっても終わらない雪かき。

女性
「全部がその状態だった。(Q.結構頑張りましたね)そうなんです。結構頑張りました」

雪が降ったあと注意が必要なのは、屋根などからの「落雪」です。町のいたるところには…

喜入友浩キャスター
「あらゆる屋根に厚みのある雪が積もっています。かなりのボリュームです。そして軒先には雪が巻きついていて、今にも落ちてきそうです」

男性
「(Q.屋根の上の雪はどうか)あれをみればわかるでしょ。あれが押されてきて垂れてくる。通っていく人に当たる危険性がある」

去年12月、福島県内にある体育館で起きた落雪の映像です。積もった雪の一部が落ち始めると、堰を切ったように雪の塊が一気に落ちていきます。

先月の大雪では、除雪作業中に屋根から落ちた雪に巻き込まれたとみられる死亡事故が各地で相次ぎました。

落雪の衝撃がわかる実験映像があります。人が乗っても壊れない木箱。そこに雪の塊を落とすと、箱が破壊されました。

こちらの男性は数年前、家の前に止めていた車に屋根の雪が落下。車の天井がへこんでしまったといいます。

車に雪が落下
「思いっきり鈍い音でガガガ、ドーンって。出てみたらやられたなって。人に当たったら大変なことになる」 

もしも落雪で全身が埋もれた場合、自力での脱出は不可能だと専門家は指摘します。

防災科研 雪氷防災研究センター 中村一樹センター長
「自分の上に20、30センチ積もってしまうと、叫んでもなかなか(声が)伝わりにくい。全く身動きがとれない。雪庇のような張り出しがないか、 雪が落ちやすい構造になっていないか、予めしっかり確認してから落ちそうな下には入らない。頭上も注意しないといけない」

各地で記録的大雪 週末まで大雪に警戒

森田正光 気象予報士:
大雪には山間部で降る「山雪型」と、平地で降る「里雪型」があります。今回は「山里混合型」で、数年に1回の寒波、冬型気圧配置と言っていいと思います。

小川彩佳キャスター:
同時に起きてしまったことで、広い範囲で大雪になっているわけですね。

トラウデン直美さん:
この大雪はいつ頃まで続きそうですか?

森田 気象予報士:
おそらく今週いっぱいは続くと思います。気象衛星を見ると、びっしりと雪雲が広がっています。

さらに、どこで強く降るのか。風の流れ方を見ると、若狭湾の辺りや能登半島の辺り、東北辺りで風がぶつかっています。風のぶつかっているところが束状になっていて、それが北上していきます。6日の夕方ころからは新潟などが危険になってきます。

また、北海道の方にも新しい雪雲があり、7日には渦を巻いた風が東北地方には入ってきます。断続的に8日(土)ぐらいまでは日本海側、特に北の方で強く降ると思います。

また雪雲がどうなるか。大雪と雨の予想をみてみると、だんだんと雪雲は北の方に行きますが、ずっと続く感じです。

小川キャスター:
先ほどの風が集まっているところと重なりますね。

森田 気象予報士:
一部雨のところもありますが、湿った雪が降り続くと思います。雪の上にまた雪が積もると、雪崩が起きたりします。

気温も低く、6日は東京では氷点下1℃の予想最低気温が出ています。

小川キャスター:
しばらくこの寒さも続くということですね。

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