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倉庫には高さ5メートルまで積み上げられた2万トンのコメ 政府が備蓄米を放出へ 「バカ高い」コシヒカリが5キロ4000円を突破

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月12日 18時36分

TBS NEWS DIG

コメの高値が収まらないなか、農水省はあさって、備蓄米をどれだけ放出するか発表すると明らかにしました。これで値段は下がるのでしょうか?

都内のおにぎり専門店は頭を悩ませていました。

おにぎり戸越屋 木本英二 管理部長
「ギリギリのラインでなんとかやれているという状況」

コメの仕入れ値は、去年と比べて2割ほど上がりました。

おにぎり戸越屋 木本英二 管理部長
「『これ以上上がるともう来ない』という厳しい意見もあるので、(コメの価格を)もう少し下げてほしいのが本音です」

例えば、コシヒカリは去年5月ごろは5キロ=2400円程度でしたが、コメ不足が深刻化した夏ごろには3000円台になり、先月は4000円を突破。

買い物客(70代)
「バカ高。手が出ない。(5キロで)4000円以上だと」

こうしたなか、いま人気なのが…

米マイスター麹町 福士修三 代表取締役
「これが(国産米と)ブレンドされたお米。カリフォルニア産のお米ですね」

こちらでは去年の夏ごろから、アメリカ産と国産を混ぜた「ブレンド米」の販売を開始。アメリカ産には関税がかかっているのですが、それでもブレンド米の価格は国産単体の半分ほどで、飲食店を中心に注文が相次いでいるそうです。

米マイスター麹町 福士修三 代表取締役
「あればあるだけ売れるような感じ」

松屋も去年5月から「ブレンド米」を実験的に使用。日銀本店の食堂でも去年12月から台湾米に一部切り替えるなど、影響が広がっています。

こうしたなか、批判の矛先を向けられた農水省が重い腰を上げて決めたのが「備蓄米」の放出です。

江藤拓 農林水産大臣
「国民生活に対してあまりにも大きな影響が出ている。そして、この値上がりの仕方もあまりにも急激である」

きょう、備蓄米の保管庫を訪ねると…

記者
「この倉庫ではおよそ2万トンのコメが保管されていて、全て政府備蓄用米となっています。高さ5メートルまで積み上げられています」

本来は災害や不作など緊急時用で、厳しい温度・湿度管理のもと「玄米」で保管するもので、5年をすぎたら家畜のえさに使われます。

けさも倉庫には去年収穫されたコメが入ってきていました。

倉庫会社 社長
「コメってあって当たり前のものなので。我々の仕事がこんなにフォーカスされることがあるとは思ってなかったので、驚きです」

農水省はこうした備蓄米をどれだけ、どうやって放出するかを今週金曜日に発表すると表明しました。ただ…

江藤拓 農林水産大臣
「価格操作自体は国がすべきことではない。価格は市場で決まるべきもの」

放出の量や方法などによっては価格がすぐには下がらない可能性もあり、気をもむ日々が続きそうです。

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