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BLEスキャンを活用した「バスのリアルタイム混雑度表示」の実証実験開始

Techable / 2021年1月13日 19時1分

株式会社ナビタイムジャパンと関東自動車株式会社および株式会社みちのりホールディングスは、2021年1月13日~2月11日の期間、栃木県宇都宮市にて、Bluetooth Low Energy(BLE)スキャンを利用した「バスのリアルタイム混雑情報表示」の実証実験を開始する。

乗客のBluetooth信号を検知

同実験は、バス車内にBLEスキャン搭載の計測用スマートフォンを設置し、乗客が持つスマートフォンなどが発するBluetooth信号を検知して車内の混雑度を算出するというもの。

混雑度は、空席ありは「青色」、立ち客ありは「黄色」、立ち客多数は「赤色」と色分けされ、走行中のバスのリアルタイムの現在位置情報とともにサイト上で公開される。これにより乗客は、どこを走っているバスがどのくらい混んでいるかを把握することができ、ベビーカーや車椅子での移動時や混雑を避けたいときの選択に役立つだろう。

対象となる車両は、宇都宮駅西口~西川田東(江曽島)間の路線バス3台。そのうち1台の車内には定点カメラを設置し、実際の混雑度とBLEスキャンにより算出した混雑度を比較することで精度を検証していく。

今後は、精度向上を図るとともに、ナビタイムジャパンの持つ突発的なイベント時のルート検索データなどのビッグデータとかけ合わせた未来の混雑予測情報の提供なども検討しているとのこと。

マーケティングデータとしての活用も視野に

BLEスキャンを活用すると、専用機器の開発やバス車内への車載器の設置は必要なく、検知用のスマートフォン1台で車内の混雑度を算出できる。これは、バス事業者にとって低コストかつ運用・計測の手間がかからないシステムといえるだろう。

ナビタイムジャパンは将来的に、発地と着地の組み合わせごとの利用者数を表すODデータから区間ごとにバスの乗降客数を分析し、ダイヤ改正や路線改定に活用できるマーケティングデータを提供できるように開発を進めていく構えだ。

同実験とよく似ているのが2020年10月に試験公開されたバス運行情報アプリ「YNUダイナミックバスマップ」。これは計測器で乗客のWi-Fiシグナルを受信するというものだ。今回のBLEスキャンがスマートフォン1台で運用できることを考えると、導入のハードルはまたひとつ下がったといえるかもしれない。

PR TIMES

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