オハイオ州立大が開発の電極はバイオ燃料を安価で効率的に生成する!
Techable / 2021年1月18日 10時0分
バイオマス発電に必要な大量の植物採取が問題視されている。より効率的にアルコールが生成できればソリューションとなり得るだろう。
効率的に糖をアルコールに変換する方法がすでに確立されているものの、コストがかかるのが課題だった。
こうしたなか、オハイオ州立大学の研究者らは、より安価で効率的にこれを行う方法を発見した。
「補助分子」を低コストで作成発見のコアにあるのは、細胞内にある炭素をエネルギーに変換する際に関与する「補助分子」を低コストで作成する技術だ。
「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)」および「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)」という補助分子は、植物に含まれる糖を燃料用のブタノールやエタノールに変換する際に重要な働きをする。
ただし、これらの補助分子は高価なもので、生産コストを半分にできれば、フレックス燃料を得るための魅力的なオプションになりうるという。
ニッケルと銅で電極を構築研究者らは低コストで補助分子を作り出すべく、2つの安価な元素、ニッケルと銅を層状にすることで電極を構築した。
この電極を用いて、酸化型の化学物質NAD+およびNADP+から、還元型のNADHおよびNADPHの生成に成功。さらに研究者らは、生成されたNADPHを使用して別の分子からアルコールを生成し、電極が植物細胞をバイオ燃料の生成に役立つことを示した。
NADHとNADPHは細胞内の多くのエネルギー変換プロセスで中心的役割を担うため、同技術はさまざまなアプリケーション開発に役立つ可能性がある。
例えば植物はNADPHを使用して二酸化炭素を糖に変え、最終的には光合成によって酸素を生成する。こうした光合成のプロセスを人工的に再現するのに、安価で簡単な補助分子生成技術が有用となりそうだ。
参照元:Scientists develop a cheaper method that might help create fuels from plants/ Ohio State News
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ビール酵母細胞壁由来の農業資材の“植物活性メカニズム”解明へ
PR TIMES / 2024年11月19日 17時15分
-
葉緑体を動物細胞に移植し、光合成の初期反応を確認 東大など
マイナビニュース / 2024年11月18日 20時1分
-
持続可能な社会構築に向けて 藻類を活用した企業連携型プロジェクト「MATSURI」に参画
PR TIMES / 2024年11月11日 16時45分
-
毎月12日発売!【月刊BIOINDUSTRY 2024年11月号】工業化を目指すバイオ専門情報誌のご案内
PR TIMES / 2024年11月11日 15時15分
-
珪藻光化学系Iフコキサンチンクロロフィル結合タンパク質超複合体の立体構造解析を基盤とするタンパク質間相互作用の解明
PR TIMES / 2024年11月8日 5時45分
ランキング
-
1川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
ねとらぼ / 2024年11月22日 7時30分
-
2Anker製品「最大56%オフ」 Amazon ブラックフライデーで 割引率と製品数は2023年よりもアップ
ITmedia Mobile / 2024年11月22日 7時10分
-
3明石家さんま、VTuberになっていた―デビュー配信からホロライブ、にじさんじとコラボした謎の新人「八都宿ねね」の正体に宝鐘マリンらも驚愕
インサイド / 2024年11月22日 10時20分
-
4“主人公キャラのいない”ローグライクシューターが早期アクセス開始!AIとなって敵同士を戦わせ道を拓く―採れたて!本日のSteam注目ゲーム11選【2024年11月21日】
Game*Spark / 2024年11月21日 22時30分
-
5「スンスンが餌食に」 販売から“全店舗3分で完売”→高額転売で「怒りが込み上げる」 スシロー×人気キャラコラボが物議
ねとらぼ / 2024年11月21日 19時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください