クリーンに空の旅! ボーイングの飛行機が2030年までに100%持続可能燃料で飛べるように
Techable / 2021年1月26日 10時0分
航空機メーカーのボーイングは気候変動に対応する取り組みの一環として、2030年までに商業航空機が100%持続可能な燃料で飛行できるようにするという目標を明らかにした。
従来のジェット燃料ではなく持続可能燃料を使うことで燃料サイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量を80%減らすことができるという。
ブレンドから100%へジェット機はCO2排出量が多い。地球温暖化が急速に進む中でCO2排出を減らすための取り組みはすでに始まっていて、ボーイングは100%持続可能燃料でのテストフライトも実施済みだ。ただし、現在は規制によって従来のジェット燃料とのブレンドの割合は50:50までと決まっている。
これをブレンドではなく100%持続可能燃料にするというのが、今回打ち出した目標だ。持続可能な燃料は非食用植物、農業・林業廃棄物、リサイクル不可能な家庭ゴミなどを原料とする。実現に向け、規制当局やエンジンメーカーなど協力しながら取り組みを進めるとしている。
完全クリーンな飛行同社によると、100%持続可能燃料を活用することで、燃料のライフサイクルにおけるCO2排出量は最大80%減となり、将来は100%に達すると考えられている。つまり完全クリーンなフライトが可能になる。
これは航空産業全体で2005年から2050年の間にCO2排出量を半分に減らすという目標を達成するのに大きく寄与するはずだ。
自動車や船舶同様に、飛行機でも電動化の取り組みがあるが、ドローンなどの小型機はともかく大型機での完全電動化はまだ見えていない。今後開発が進めば燃料に代わってバッテリーを搭載することになるだろうが、それまでの間は持続可能燃料の採用がフライトのクリーン化を支える。
自宅と空港の行き来、そしてフライト中も完全にCO2を排出しないという地球に優しい旅が現実のものになろうとしている。
Boeing
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
着陸する瞬間の旅客機を襲った「後方乱気流」...突然大きく揺れる機体を立て直す操縦士の映像が話題
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月14日 13時15分
-
胴体に「3対の翼」が!…なぜ? 「革新旅客機」がクセ強翼構成になったワケ 実現の可能性は? 英で研究
乗りものニュース / 2024年7月7日 8時42分
-
「ACT FOR SKY」への加盟について~蒸留工程のCO2排出をゼロにする「省エネ型ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」で持続可能な航空燃料SAFのサプライチェーン構築に貢献~
PR TIMES / 2024年6月24日 17時15分
-
国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画
PR TIMES / 2024年6月20日 14時40分
-
アングル:渋滞解消の切り札になるか、「空飛ぶタクシー」に備える米国
ロイター / 2024年6月18日 12時7分
ランキング
-
1「マジかw」「すごいことなってる」 お笑い芸人が米オーディション番組で日本人初快挙を遂げる
ねとらぼ / 2024年7月17日 16時9分
-
2「酔っていました」 MLBオールスターの国歌斉唱に「ひどい」と批判 歌手が謝罪
ねとらぼ / 2024年7月17日 10時5分
-
3グーグル「Chrome」深刻度“高”の脆弱性10件に対応するアップデート
ASCII.jp / 2024年7月17日 13時0分
-
4Xの動画「勝手に次も再生される」を防ぐ裏ワザ
ITmedia NEWS / 2024年7月17日 8時30分
-
5iPhoneが海に落下...どうすれば? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
マイナビニュース / 2024年7月17日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)