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熟練作業員のまいたけカット技法を、ロボットが再現できるようになった

Techable / 2021年2月5日 9時0分

株式会社ロビット(以下、ロビット)は、株式会社雪国まいたけ(以下、雪国まいたけ社)における、まいたけカット工程の自動化技術の開発に成功。これを受け、両社は次世代型パッケージラインの開発に合意した。

まいたけカット工程におけるこれまでの課題とは?

新潟県に本社を置く雪国まいたけ社では、独自技術によって900gを超える大きなまいたけ株を生産している。それを作業員がカットすることで、50gから500gまでの複数商品をラインアップ。技法にはこだわりがあり、単に重量を合わせるだけでなく、異なる部位が1パックにバランスよく入るようカットする。生産工程の中で、カット工程には特に多くの人員を要しているという。

ちなみに、まいたけ株は形状や茎の付き方がそれぞれ異なるため、重量の精度を保つことが非常に難しい。経験が浅い作業員と熟練者を比較した場合、作業効率に2~3倍程度の差があったとされる。将来的な人員確保の難しさなどを見据え、カット工程自動化の早期実現は不可欠となっていたようだ。

狙い通りのカットを実現する技術

ロビットは2019年から、雪国まいたけ社の独自カット技法と高い重量精度を両立するAIアルゴリズム開発に取り組んできた。また、そのアルゴリズムを実装する自動カットロボットも開発。そして今回、雪国まいたけ社内で最も優秀な熟練作業員と同等レベルのカットを可能とした。

自動カットロボットは、不定形で衝撃に弱いまいたけ株を安定的に把持し、AIアルゴリズムの推論結果通りに装置を制御・補正。狙い通りのカットを行い、質の良いまいたけ片として後工程へ提供する。

ロビットと雪国まいたけ社は、このロボットを中心とした次世代型パッケージングラインの開発を進めていくとしている。

PR TIMES

(文・早川あさひ)

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