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「KASHIYAMA」に導入されたオンライン完結・画像不要の採寸技術とは?

Techable / 2021年3月8日 13時0分

東大発3Dアルゴリズムベンチャーである株式会社Sapeetは、ユーザー情報の入力のみでサイズを推定する技術を開発。そしてこのたび、株式会社オンワードパーソナルスタイルが展開するオーダーメイドブランド「KASHIYAMA」の新ラインであるカスタムメイド・セットアップ「EASY」に同技術を提供したことがわかった。

これにより、対面での採寸やオンラインオーダーメイド時の全身写真などが不要となるオンライン完結型のオーダーメイドセットアップ購入が可能となるようだ。

計8項目の入力・選択のみ

Sapeetが提供するサイズ推定技術は、身長・体重・年齢の3項目の入力と「おなかの形状」「胸の形状」「お尻周り」「身長に対する腕の長さ」「身長に対する脚の長さ」という5項目の質問の選択肢を選ぶだけで、適正サイズの引き当てと仕上がり寸法のレコメンドができるサイズ推定アルゴリズムを活用している。

実際にこれらの数値を入力すると、着丈・袖丈・ウエスト・股下などが導き出され、それでよければそのままオーダーするという流れだ。オーダーできる製品はセットアップのほかジャケット・トップス・パンツ(スカート)などもある。オンワードパーソナルスタイルの自社工場から直接自宅に届けるファクトリー・トゥ・カスタマー(F2C)により、最短1週間での納品が可能となるという。

3Dアルゴリズムの方向性

もともと「KASHIYAMA」は「オーダーメイドの民主化」を目指し、2017年10月よりオムニチャネル進化形の新事業としてオーダーメイドスーツの販売を開始。初回のみ店舗・自宅・オフィスなどでの対面採寸が必要だが、2着目からはオンラインストアでオーダーできるという仕組みを構築してきた。そんななか、来店不要・オンライン完結でオーダーメイドセットアップを購入できるユーザー負担が少ないシステムをリリースすべく、Sapeetとタッグを組んだ。

Sapeetは、創業当初から3D体型推定の技術を強みとして3Dバーチャルフィッティング技術を提供するなかで、サイズ推定の精度を高める研究・開発を進めてきた。そこで培ってきた3Dアルゴリズム技術の方向性が、3D体型形状ベースの設計で着心地を重視するオンワードパーソナルスタイルの展望とマッチしたことも今回のタッグ成立のポイントとのこと。

この採寸システムは、Sapeetのサイズ推定技術と、「KASHIYAMA」に蓄積されてきた熟練フィッターの知見や経験のデータをかけ合わせた、これまでにない画像不要な採寸システムとなりそうだ。

PR TIMES

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