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電動車いす型ロボット「RODEM」、シティモビリティ化に向け実証実験へ

Techable / 2021年3月9日 17時0分

株式会社テムザックが開発した乗れるロボット「RODEM(ロデム)」のシティモビリティ化に向けたプロジェクトが始動。3月に京都の東映太秦映画村や一部公道にて実証実験が行われる。

もともと「RODEM」は、後ろからスライドして乗ることができるかたちや、机や洗面台の下に入る設計、シートの高さ・傾きが調節できる仕様、スマートフォンでの遠隔操作機能(ハンドル操作も可)など生活の利便性を高めるスマートモビリティとして開発された。そんな「RODEM」をシェアリング可能なシティモビリティとして活用し、ユニバーサルデザインの街づくりに寄与しようというのが同プロジェクトだ。

東映太秦映画村にて

同社は「RODEM」のシティモビリティ化に向け、同実験での2つの目標を打ち立てた。そのひとつが、遠隔操作または自動運転でのパーキングの実現。その検証を行うのが東映太秦映画村だ。

映画村で2021年3月13日・14日の10時~17時に開催されるイベント「KYOTO NINJA FESTIVAL」において、パーキング時に利用する5Gでの遠隔操作機能を応用した操縦が体験できる。実際に参加者に「RODEM」で障害物を避けながら江戸の街の移動する体験をしてもらいつつ検証していく。

ちなみに、映画村の同イベントでは「RODEM」のほか、遠隔操縦で移動しながら標的を撃ち抜く「シューティングロボット」や、ジェスチャでロボットを遠隔操縦してお宝を奪うアーム・ロボ「GOEMON」、忍者と写真撮影できる「スマホでAR体験」などのプログラムがあるようだ。

時速12kmで車道を走行

同実験でのもうひとつの目標は、自転車と同等のスピード(時速12km)の実現。「RODEM」は、時速6kmと時速12kmの走行スピードを切り替えることができる仕様だが、現行法では電動車いすの制限速度は時速6km、通行帯は歩道と定められている。

そこで、地域住民や関係機関の理解・協力のもと、西陣エリアでの一部の公道(車道)にて時速12kmの走行実験を行う。3月17日・18日に浄福寺通りと大宮通りにて実証し、時速12kmで走行することによるほかの交通主体への影響を検証していく。なお、今回は「ミニカー区分」でナンバープレートを取得し、普通免許保持者(同社社員)による運転で実施するようだ。

同社は2000年から、モビリティ、医療・介護、災害レスキュー、建築などで活躍する実用ロボット(ワークロイド)を作り続けてきた。そんな同社の、シェアモビリティという新たな挑戦に注目したい。

PR TIMES
東映太秦映画村

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