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キリンの2022年新卒採用のエントリー動画選考にてAIを活用した実証実験を実施

Techable / 2021年3月10日 16時0分

最近の採用活動ではオンライン選考が主流となりつつあり、評価者の技量や経験則による人材の見極めが困難なケースもあるという。また、時間・場所の制限が少ないオンライン選考が広がることで応募者数の増加が見込まれており、企業側は採用活動により多くの時間や人手を要すると予想されているようだ。

そんななか株式会社ZENKIGENは、キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)と共同で、キリンの2022年新卒採用において「エントリー動画選考でのAI活用の実証実験」を実施する。

なお、同実験はAIによる評価精度向上の検証などを目的としたもので、解析結果が合否判定に影響することはないとのことだ。

応募者の「印象」を推定

同実験には、ZENKIGENが提供する採用DXサービス「harutaka」の自己PR動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用。キリンの2022年卒の新卒採用に応募した人のうち、事前に許諾を得た人のエントリー動画が解析対象となるようだ。

このAIは、動画から得られる顔の表情・声などの情報を複数の評価指標で定量化し、応募者の「印象」を推定する。解析結果は個別のレーダーチャートで表現されたり、ソートができたりと個人の評価バランスや他者との比較結果を直感的に把握することができるという。これにより、エントリーシートや適正検査などの書類からはわかりにくい熱意や魅力をもった人と出会える機会の創出が期待されている。

また、AIによる評価は面接官ごとのバイアスを抑え、より多面的かつ公平性の高い採用を実現するなど査定業務クオリティの担保にも効果がありそうだ。

両社は、AI活用によって選考にかける時間の約3割を削減し、創出した時間を応募者理解を深める交流会やセミナーなど充てていきたいとしている。

HR TechのZENKIGEN

今回AIを提供したZENKIGENは、2017年創業のHR Techスタートアップ。主な事業は人事コミュニティ「ZINZIEN」の運営と採用DXサービス「harutaka」の企画・運営、HRTechサービスの開発だ。

「harutaka」は今回活用されたAIを実装するオンライン採用に特化したサービス。距離や時間にとらわれず多くの面接を実施できることやAI分析のアシストが受けられることが特徴だ。現在、伊藤忠商事株式会社や三菱地所株式会社、公立大学法人国際教養大学(AIU)など多くの企業・団体で導入されている。

このようなデジタルテクノロジーを活用した業務プロセスの見直しにより、リソースを有効活用した質の高い採用活動を実現できるかもしれない。

PR TIMES
キリンホールディングス株式会社

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