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3D都市モデルとVPSを一体化した高精度なAR飲食店ガイドの実証実験を開始

Techable / 2021年3月11日 13時0分

凸版印刷株式会社と株式会社JTBおよび株式会社JTB総合研究所の3社は、3D都市モデルとVPSを一体化した高精度な拡張現実によるAR飲食店ガイドと、モバイルオーダーシステムを組みあわせたスマートフォン向けサービスを開発。2021年3月10日~19日の期間で札幌市狸小路商店街において実証実験を実施する。

同実験は、国土交通省の「Project“PLATEAU(プラトー)”」において3社が取り組む「リアル・バーチャル両方での観光体験価値の向上」の実現に向けた試みだ。

画面に浮かぶアイコンから店舗情報へ

同サービスは、専用アプリを起動してカメラ越しに商店街を見ると、カメラに映る各店舗のアイコンが表示され、それをタップすると店舗情報を見ることができるというもの。最近では店舗選びの重要な要素になっている感染症対策情報も表示されるようだ。

また、アプリで情報を見られる同商店街の飲食店90店舗のうち、モバイルオーダーシステムを導入している20店舗のメニュー情報も閲覧可能。そのままスマートフォンからメニューの注文ができる仕組みで非接触サービスの拡大に寄与していく。

同実験を通じ「飲食店選びのデジタル化による新たな体験価値を提供できるか」、「同アプリが新たな観光需要を喚起できるか」を検証するとともに、旅行者の利用と飲食事業者の導入を促進するための課題を抽出するとのことだ。

なお、今回の検証ではiOS版アプリのみを提供。まずは、AppStoreから「TestFlight」をダウンロードし、QRコードもしくはダウンロードボタンから「ARグルメガイド in 狸小路」をダウンロードするという手順で利用できる。

リアルな情報を重ねる3D都市モデル

このたびの実験の土台ともいえる「Project“PLATEAU」について簡単に説明しておこう。

同プロジェクトでは、都市の情報を分野横断的に統合・可視化し、持続可能な都市開発・災害対策・パンデミック対策などを行うことができるまちづくりのDXを推進している。

その核となる技術が3D都市モデルの構築。バーチャル空間に構築した3D都市モデルに、実際の建物や街路などの名称・用途・建築年といったリアルな都市のデータを重ね合わせ、リアルな都市と高度に融合するバーチャルな都市を創り出す。これにより、都市計画立案や都市活動のシミュレーション・分析を高精度に実行していこうというのだ。現在、全国約50都市にて3D都市モデルの構築とこれを活用したまちづくりのDXを進めている。

3社は今後、同実験で得られた課題を解決し、3D都市モデルを活用した民間サービスとして同サービスの普及を目指す。また、飲食店のみならず社寺や城郭といった観光入場施設などへの対象拡大や観光型MaaSとの連携、多言語対応などを実現していく構えだ。

PR TIMES(凸版印刷株式会社)
PR TIMES(株式会社JTB)

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