ハーバード大は製造工程まで含めたチップのカーボンフットプリントを調査!
Techable / 2021年3月18日 7時0分
これまでのコンピューティングは、チップおよびデバイスのサイズやパフォーマンスが重視されてきた。また昨今では、チップやデータセンターの二酸化炭素排出量も評価基準として挙がっている。ただし、デバイスのライフサイクルまで含めた環境負荷までは、ほとんど意識されていない。
こうした状況から、ハーバード大学ジョン・A・ポールソン工学・応用科学スクール(SEAS)の研究者らは、チップアーキテクチャからデータセンターの設計まで、コンピューティングのあらゆる側面での二酸化炭素排出量を考慮することを提案している。
二酸化炭素排出の大部分はハードウェアの製造工程で発生研究者らは、製造からリサイクルまで、デバイスのライフサイクル全体をマッピング。モバイルデバイスからデータセンター関連デバイスまで、二酸化炭素排出の大部分はハードウェアの製造とインフラストラクチャで発生していることを発見した。
同調査結果は、デバイス製造過程で発生する二酸化炭素排出量を考慮した設計が重要なことを裏付けている。これまでは、コンピューターが使用する電力量の削減ばかりに焦点が当てられてきた。
デバイスの複雑さが二酸化炭素排出量の増加につながる今日のチップは、サイズ、パフォーマンス、バッテリー消費が最適化されている。典型的なものは、約100mm2のシリコンに数十億個のトランジスタを収容しているとのこと。
ただし、消費電力と過熱の観点からすべてのトランジスタを同時に起動するのはむつかしく、常に使用されているのはシリコンの一部だけだ。このいわゆるダークシリコン問題は、製造時の二酸化炭素を余計に排出する意味においても非効率的といえるだろう。
また現在は、アプリケーションの実行をクラウドで行うかローカルで行うかは、パフォーマンスやバッテリー消費の観点から決定される。研究者らは、新たな観点として二酸化炭素排出量を追加すべきとしている。
参照元:Smaller, faster, greener/ Harvard John A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences (SEAS)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
シーエムプラス、東南アジアの製薬工場向け脱炭素支援サービスを開始
PR TIMES / 2024年11月21日 15時40分
-
シラスで“脱炭素”へ シラス由来の物質使用したコンクリートを初の実用化 CO2排出量半分に
KYTニュース / 2024年11月20日 18時34分
-
ウィンボンド グリーンソリューション「LPDDR4/4X」を拡充
@Press / 2024年11月14日 11時45分
-
米商務省、CHIPSプラス法に基づきコーニングとパワーエックスに助成(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月11日 11時0分
-
グローバル・バッテリー・アライアンス、第2弾のバッテリーパスポート・パイロット試験の結果を発表、CATLの2つのプログラムが含まれる
共同通信PRワイヤー / 2024年11月11日 9時58分
ランキング
-
1【最新】Wi-Fiルーターだけはいいものを買え、今ならこれでキマリだ
ASCII.jp / 2024年11月23日 17時0分
-
2ただの古いパイプ椅子だと思ったら…… JR東日本が販売している“鉄道古物”にツッコミ殺到 「この商品が刺さる層いるのか」「嘘ではない」
ねとらぼ / 2024年11月23日 20時40分
-
3Switchで遊べるヴァンサバ系ゲーム5選!強化しまくって大量の敵を一掃する「俺TUEEE!」が超気持ちいい
インサイド / 2024年11月23日 15時0分
-
4プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
ねとらぼ / 2024年11月20日 22時0分
-
5「ナスは冷凍してください」 “多くの人が知らない”超簡単な保存術 便利すぎて驚き続出「いつも腐らせてた」「知るのが遅かった」
ねとらぼ / 2024年11月24日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください