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VRやASMRとリンクして口溶けを楽しむ「食べるバターの口溶けデバイス」

Techable / 2021年3月15日 14時0分

ナショナルデパート株式会社は、VRやASMRを活用して新しい食の体験を提供する「food porn(フードポルノ)」プロジェクトを始動。これは、喫食時にVRコンテンツなどを視聴することで「味」を再構成し、これまでにない食体験を提供しようというものだ。

プロジェクト始動と同時に、同社が展開するバター専門ブランド「CANOBLE(カノーブル)」より、「food porn」に対応した3タイプの食品デバイスのデザインコンセプトが発表された。

3タイプの楽しみ方

今回発表された「食べるバターの口溶けデバイス」は、VRコンテンツと一緒に楽しむことを前提として設計されている。

それぞれ違う口溶け感や香りを有し、視聴する映像との一致・不一致によって新たな食体験を提供するという。例えば、バターが口内で溶ける刺激と映像や音声が一致したときの心地よさや口内にある食物とは異なる香りを感じたときの混乱などが体感できるようだ。

発表されたバターデバイスのひとつ目は、フレーバージュレを満たしたアロマポットが特徴的なタイプ。ポットのフチ部分が溶けると香りが広がり、口内から鼻に抜ける演出が楽しめるという。

2つ目は、舌に触れる底部に突起を配置したタイプ。舌の上で速やかに溶けながらも空気の通り道を確保する形状で速度感のある口溶けを体験できるようだ。

3つ目は、上顎に当たる上面に突起を配置したタイプ。突起部分は、スピーディーな口溶けとともに香りの広がりも早いが、舌に触れる底面は緩やかなカーブで舌にフィットさせてゆっくりと溶けていくという。

ASMRを組みこむと……

同社が推進する「food porn」は、「食品プロダクト」「映像・音声コンテンツ」「フレーバーシステム」「専用コントローラー」がパッケージとなっている。そのうち、今回は「食品プロダクト」のコンセプトデザインを発表したというかたちだ。「食べるバターの口溶けデバイス」は2021年4月以降にベータ版をリリース予定している。

また、将来的にはASMRを組みこみ、バターが溶けていく過程を音・映像・香り・口内粘膜の感覚により高い没入感で体験できるようになるという。

同社はこれまで、バター作りの一部工程では3Dプリンターを活用してきたが、ついにスイーツ自体を作れる食品3Dプリンティングシステム「Topology(トポロジー)」を開発。2021年のバレンタイン商品から一部運用をスタートしている。

PR TIMES(食品デバイス3型)
PR TIMES(food porn)

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