SUVが過去最高の市場シェア獲得! 2021年1月欧州新車販売速報
Techable / 2021年3月22日 11時30分
自動車産業の調査会社であるJATO Japanは、欧州の自動車市場についての最新レポートを公開した。新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年は欧州の自動車産業にとっては試練の年になった。JATOによると「2021年もこれまでのところ、それほど楽な年ではない」ようだ。
販売台数が1982年以降で最低に欧州27カ国のデータによると、2021年1月の新車販売台数は約84万台で、前年同月比26%の減少となった。これは驚くことに、1月度としては1982年以降で最低の結果だという。JATO DynamicsのグローバルアナリストであるFelipe Munoz氏は「政府や自動車会社がピュアEV(BEV)の販売台数を増やす努力をしているにもかかわらず、世界的な感染拡大や地域のロックダウンの影響を相殺するには十分ではなかった」と述べている。
自動車ディーラーもまた、苦しい状況に立たされている。ドイツやスペインなどの主要国では、販売台数がそれぞれ32%と52%の大幅減少を記録。JATOによると、1月は昨年末までの「税制優遇措置」が無くなったことも、乏しい販売結果に影響しているという。Munoz氏は「新年1月1日から税金が変更されることを知った消費者は、駆け込みで12月に新車を購入した」という。
SUVが過去最高の市場シェア獲得一方で、暗いニュースばかりではない。スウェーデンでは、2020年1月と比較して販売台数が23%増加した。これは、高排出ガスに高い税金を課す「ボーナス・マルス制度」が変更されたことが影響したという。またノルウェーでは、消費者がショールームに足を運ぶことができるようになり販売台数が8%増加。手厚い報奨金も消費者の背中を後押しし、EVの需要増も続いた。
車種別ではSUVが好調だ。SUVは当月、新車販売全体の44%を占め、過去最高のマーケットシェアを記録。総販売台数は約37万台におよび、2020年と比較してもわずか18%の減少にとどまった。
Munoz氏は「SUVの需要は停滞の兆しがなく、欧州でも米国や中国と同様の成長パターンを示している。SUVの高額な価格と排出ガス量を考えると、この結果は特に注目に値する」と述べた。
PR TIMES
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