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日本テレビにて、特定の出演者の映像を自動で切り出すシステムの実証実験を実施

Techable / 2021年3月22日 16時30分

ソニービジネスソリューション株式会社と日本テレビ放送網株式会社は、2019年5月より、ソニーのAI技術を活用して特定の出演者のみを切り出した映像を自動的に作成する「映像自動切り出しシステム」の開発に取り組んでいる。

そしてこのたび、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社の技術協力のもと同システムの実証実験を実施した。

ひとつの映像から複数を切り出す

「映像自動切り出しシステム」とは、ソニーのAI技術を活用した顔の認識・骨格推定・最適画角推定などにより、4Kカメラで撮影した映像から特定の出演者のHD映像を任意の画角で自動的に切り出すシステム。

また、ひとりだけを切り出したい場合は「ワンショット」、複数人を同じ画角内で切り出したい場合は「グループショット」と、切り出す人数を変更したり、ワンショットの組みあわせて4画面などで構成する「合成画面」を作成したりもできる。

切り出した映像はタッチパネルモニターに表示され、使いたい映像をタップすることで出力する映像を選択したり、映像の倍率を変更したりすることが可能だという。

同システムにより、ひとつの4K映像から複数の切り出し映像を同時に作成することが可能となり、4Kカメラのカメラワークが不要となるため番組制作の効率化が期待できるようだ。

効率化・省人化に期待!

このたびの実験では、高い専門性が必要となるカメラマンの業務をAI技術で補い、番組制作の効率化・省人化を実現していく。

また、予算や人員の課題を抱えている番組においても、同システムを導入することで制作の自由度が向上すると見込まれているようだ。そして、AIを活用することで、人によるカメラワークでは不可能だった新しい映像表現の可能性についても検証していくとのこと。

ちなみに、2021年2月に日テレジータス内の番組「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」の収録で同システムの性能検証を行っている。この検証では、撮影機材の削減と最小限の人数でのオペレーションを実現。番組制作の効率化および撮影環境における人員の密集回避への貢献が見込まれたという。

ソニービジネスソリューションと日本テレビは今後も、同システムの実証実験を継続していく構えだ。

PR TIMES

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