誰もが使える衛星画像解析サービス「GRASP EARTH」とは?
Techable / 2021年3月24日 10時30分
まるで地球を手にとっているかのように、世界中の都市や地形を俯瞰できる衛星画像サービス。2017年に初めて公開された「Google Earth」は、誰もが利用可能なオープンソースであるだけでなく、衛星画像解析の普及にも貢献し続ける。
同分野の変化の兆しとして注目したいのが、AI・深層学習開発のRidge-i(リッジアイ)社が公開したウェブサービス「GRASP EARTH」だ。ハードルの高かった衛星画像解析を一般の目線に落とし込み、誰もが気軽に利用できる画期的なシステムを実現している。
地上の変化を視覚的に捉えるGRASP EARTHは、Googleの提供するEarth EngineをベースにしたWebアプリケーション。衛星画像の種類に応じて「GRASP EARTH SAR」と「GRASP EARTH COLOR」の2つがある。
SAR画像は、衛星から地表に投射したマイクロ波の反射量を可視化したものだ。受け取る信号強度は、地表の形態や複雑さ(人工物の大きさ)によって変化する。たとえば駐車場の利用状況を知りたいのであれば、複数時点の信号強度を比較することで、車の台数の変化を捉えることができる。
SAR画像をベースとするGRASP EARTH SARでは、一定期間で人工物が減少したエリアを赤色、逆に増加したエリアを青色で示されるので、変化の場所を直感的に把握することができる。
期間限定で無料公開一方、GRASP EARTH COLORは、通常の光学画像に基づいたアプリケーション。2時点間の地上の様子をカラー画像で比較することができる。2つを組み合わせることにより、変化の場所や時期、量の正確な解析が可能になるわけだ。
GRASP EARTHは、Ridge-iのから誰でも利用することができる。使い方は検索窓から場所を入力して、比較する2つの日時(Date1、Date2)を選択、決定するだけと簡便だ。
Ridge-iはGRASP EARTHの感想や使用例を共有してくれるサポーターも募集しているという。衛星データの魅力を知り、また衛星画像解析に触れる機会として、利用する価値は高そうだ。
PR TIMES
(文・九条ハル)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
EY新日本、衛星データ活用で会計監査DXを加速
共同通信PRワイヤー / 2024年7月4日 18時18分
-
リッジアイ、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局による「令和6年度課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」に採択
PR TIMES / 2024年7月4日 17時15分
-
ブラウンリバースとスペースシフトが3Dビューア「INTEGNANCE VR」への衛星データの活用に向けた共同検討を開始
PR TIMES / 2024年7月4日 13時15分
-
JAXA公開の衛星データから能登半島地震を調査(後編) - 解析の正確性を検証
マイナビニュース / 2024年6月25日 17時0分
-
国土地理院の電子国土基本図の更新業務に、リッジアイの変化検出AIソリューションが採用
PR TIMES / 2024年6月18日 12時45分
ランキング
-
1「マジかw」「すごいことなってる」 お笑い芸人が米オーディション番組で日本人初快挙を遂げる
ねとらぼ / 2024年7月17日 16時9分
-
2「笑み男」の正体はあの名作ADV!35年ぶりのシリーズ完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』8月29日発売決定
インサイド / 2024年7月17日 22時41分
-
3グーグル「Chrome」深刻度“高”の脆弱性10件に対応するアップデート
ASCII.jp / 2024年7月17日 13時0分
-
4「酔っていました」 MLBオールスターの国歌斉唱に「ひどい」と批判 歌手が謝罪
ねとらぼ / 2024年7月17日 10時5分
-
5「絶対みんなでやりたかった」 30年ぶりの新作「らんま1/2」“異例の声優続投”に大きな反響 林原めぐみ「業界でも奇跡」
ねとらぼ / 2024年7月17日 19時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)