遠隔から「罠」をモニタリング! 凸版印刷の「リモワーナ™」とは?
Techable / 2021年3月24日 15時30分
凸版印刷は、次世代LPWA(低消費電力広域ネットワーク)規格ZETA(ゼタ)を活用した様々な遠隔センシングサービスを開発している。この度同社は、ZETAを活用した罠センサーおよび、罠のリアルタイム監視システムを新たなに開発。獣害対策支援サービス「リモワーナ™」として、2021年4月1日(木)より販売開始すると発表した。
遠隔地から罠をモニタリング野生の鳥獣による農作物への被害や、人間の居住地域への出没被害が全国で問題になっている。凸版印刷によると「特に収穫前の被害は、営農意欲の減退による耕作放棄地増加の要因のひとつとなっており、被害金額以上に深刻な課題」という。さらに、有害の鳥獣対策を担う地元の狩猟者の高齢化は急速に進んでおり、設置した「罠」の日々の見回り作業の負荷が大きいことも問題だ。
これらの課題を解決するために、凸版印刷は獣害対策を効率的に行える遠隔センシングサービス「リモワーナ™」の提供を開始する。これは、遠隔地にいながら罠の状況をモニタリングできるようにすることで、獣害対策に貢献するというものだ。
山間部でも安定的に通信可能「リモワーナ™」の特徴は、イノシシや鹿が生息する山間部など電波が届きにくい場所に対しても、中継機を活用することで安定的に通信できる点。これは、凸版印刷が開発を進めるZETAのマルチホップ(メッシュアクセス)を活用することで実現しているという。
また「くくり罠」や「はこ罠」など、既存の罠にセンサーの後付けも可能。罠センサーにはGPS機能が備わっており、PCやスマートフォンから、設置した罠の位置情報や罠センサーの作動状況をいつでも閲覧できるため、わざわざ見回りをする必要がなくなるというわけだ。自治体職員や狩猟者など複数メンバーでの情報共有も可能なため、より効率的な有害獣対策に役立てられる。
凸版印刷は、本サービスの販売開始に先立ち、遠隔獣害対策の実証実験を2020年11月より福島県大熊町で実施している。「高齢化」は現在、日本国内のさまざまな業種の課題だろう。凸版印刷のテクノロジーが、未来の害獣対策に大きく貢献することに期待したい。
PR TIMES
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
通信費がゼロ円 LoRa通信による静止画像サービス『ため池遠隔監視:SR-IMAGE』
PR TIMES / 2024年7月17日 11時15分
-
〈大量繁殖キョンの捕獲現場〉「最初はごめんねと思っていましたが…」おととしは千葉県で8000匹以上を捕獲も「解体は1日5頭が限界」解体作業員に密着
集英社オンライン / 2024年7月15日 11時0分
-
協同コム 東京大学の進める鳥獣被害対策システムの構築に貢献
PR TIMES / 2024年7月10日 14時15分
-
街にいながら狩猟を追体験できる「罠ブラザーズ」より、年間通してジビエを美味しくいただく新プラン『アメイジング・罠ブラザーズ』が登場!
PR TIMES / 2024年7月5日 13時15分
-
データ取得の労力をゼロに!獣害対策用次世代GPS首輪の実証実験に成功
PR TIMES / 2024年7月3日 11時15分
ランキング
-
1「マジかw」「すごいことなってる」 お笑い芸人が米オーディション番組で日本人初快挙を遂げる
ねとらぼ / 2024年7月17日 16時9分
-
2「笑み男」の正体はあの名作ADV!35年ぶりのシリーズ完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』8月29日発売決定
インサイド / 2024年7月17日 22時41分
-
3グーグル「Chrome」深刻度“高”の脆弱性10件に対応するアップデート
ASCII.jp / 2024年7月17日 13時0分
-
4「酔っていました」 MLBオールスターの国歌斉唱に「ひどい」と批判 歌手が謝罪
ねとらぼ / 2024年7月17日 10時5分
-
5「絶対みんなでやりたかった」 30年ぶりの新作「らんま1/2」“異例の声優続投”に大きな反響 林原めぐみ「業界でも奇跡」
ねとらぼ / 2024年7月17日 19時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)