成長分野トップはゲーム? アジャスト社が「モバイルアプリグロースレポート」を発表
Techable / 2021年4月14日 16時0分
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、スマートフォンアプリを利用する時間が大幅に増加した読者は多いかもしれない。
B2Bビジネス向けSaaSを提供するadjust(アジャスト)株式会社は、Facebookと共同で「モバイルアプリグロースレポート」をリリース。これは、2020年にApp StoreとGoogle Playストアでリリースされた2万5000のアプリデータを基にして作成され、モバイルアプリの成長と継続率に注目し最新トレンドを読み解くためのものだ。
急成長カテゴリー1位はゲーム「モバイルアプリグロースレポート」は、アジャスト社独自の成長スコアを使用してグロースマップを作成し、「最も成長する可能性の高い市場」を明らかにしたという。2019年に引き続き、No.1の急成長カテゴリーは「ゲーム」だ。
同社によると「この成長を可能にしているのは、シンプルかつプレイヤーが満足感を得られるメカニクスで構築されたハイパーカジュアルゲームのようなビジネスモデルの成長が原因だと考えられます」という。ハイパーカジュアルゲームとは、ユーザーの性別や年齢、国籍を問わず誰でも遊べるスマホゲームのこと。グローバルな展開を視野に入れて開発されるため、マーケティングの規模はかなり大きくなるのが特徴だ。
なかでも注目したいのは、中南米とメキシコでゲームアプリが急成長しているという点だ。ラテンアメリカではモバイルのアクセシビリティの向上と都市人口の増加により、ゲームアプリが急激に成長したという。驚くことに、ゲームカテゴリーが成長した上位5カ国のうち3カ国がラテンアメリカで、トップはアルゼンチン、その次にベトナム、ブラジル、中国、メキシコと続いた。
インドがアプリ成長で台頭一方「最も早いアプリ成長を遂げている地域」は、インドとなった。トップカテゴリーは教育アプリで、ストリーミング・OTTメディアの台頭により競争が激化するエンターテインメントアプリも今後注目される。これまでにない速度で国民にモバイルが普及しているインドならではの結果といえるだろう。
アジャスト社の日本ゼネラルマネージャーである佐々直紀氏は「日本のアプリ市場は、中国と米国に続いて3番目に消費者支出の多い、世界でも有数のマーケットですが、既に加熱しており今後急成長することは難しく競争は激化する一方です。このレポートを海外展開を考えるための参考にしていただければ幸いです」と述べている。
PR TIMES
(文・Takeuchi)
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