5Gと水中ドローンを活用した漁場遠隔監視のデモンストレーションを実施
Techable / 2021年4月24日 9時0分
シー・エフ・デー販売株式会社と株式会社NTTドコモは、水中ドローン「FIFISH V6 PLUS」と5Gを用いて、養殖場の海中の様子を遠隔地へ伝送するデモンストレーションを実施しました。
育成状況や水質環境などを確認養殖場では、海中に含まれる酸素濃度や栄養量などの最適化が重要となり、特にカキやノリなどの無給餌養殖では、育成を阻害する可能性のある付着生物や海藻の除去作業が欠かせないといいます。これまで、潜水士による確認や生産物を引き上げての確認で行ってきたこの作業には、費用・労力・安全面での課題がありました。そこでこのたび、水中ドローンと5Gを活用した、安全かつ効率的な現場の状況確認を試みたということです。
NTTドコモの5Gネットワークに接続した「FIFISH V6 PLUS」を遠隔地から操作し、海中の映像を伝送するというデモンストレーションを実施。カキの成長具合、カキのいかだの下に落ちた垂下連(すいかれん)の様子、いかだの劣化状況などを高画質かつリアルタイムな映像で確認することができたといいます。また、アームを使って落下したカキを採取したり、塩分センサーで海中の塩分濃度を測定したりとさまざまな調査も行いました。
デモンストレーションの動画はYouTubeにて公開中。
さまざまな活用シーンに期待今回活用された「FIFISH V6 PLUS」は、小型筐体ながらも最長6時間、最大150mの潜行が可能。高性能なARレーザースケーラーを標準搭載し、ターゲットのサイズを自動的に算出することができるようです。また、距離ロックソナーも搭載し、機体と目標物との距離を固定できるため、安定した撮影ができるのも特徴でしょう。さらに、6000ルーメンのLEDライトとAI画像鮮明化プログラムを搭載。撮影した映像は、水中でも鮮明に本来の色を再現することができるようです。
「FIFISH V6 PLUS」には、ロボットアームや水質センサー、デュアルカメラなどの産業用アタッチメントを取り付けることが可能。今後は、映像とセンサーのデータを用いた栄養豊富な養殖場所の選定や、経験の少ない人材への現地の映像を用いた教育などでの活用が見込まれています。
PR TIMES
(文・Higuchi)
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