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2台のロボットが協調して食器を自動で仕分ける「finibo」の実証実験

Techable / 2021年5月2日 9時0分

「テクノロジーによる持続可能な食インフラを創る」ことをミッションとするTechMagic株式会社は、業務用厨房機器総合メーカーの株式会社フジマックと共同で、洗浄後の食器を自動で仕分けるロボットシステム「finibo(フィニーボ)」を開発。2021年4月26日より、株式会社ANAケータリングサービス(ANAC)の羽田工場にて実証実験を行い、今後の実運用を目指します。

2台のロボットが息を合わせて……

「finibo」は、ベルトコンベア上から洗浄後の食器を取り上げるロボット(Picker)と、食器をコンテナにしまい込むロボット(Stower)の2台のロボットが協調して作業を行うシステムです。6次元コンベアトラッキング技術によりコンベア上のさまざまな位置・姿勢の食器を識別して2台のロボットが息を合わせるように仕分け作業をこなします。

フローとしては、Pickerがあらかじめ外観を登録した食器をカメラで認識してピックアップし、一旦台の上に置くと、それをStowerが種類ごとに仕分けてコンテナに平らに積むというもの。コンテナがいっぱいになると作業員が交換するという流れです。この洗浄後の食器のピックアップ・収納という仕分け作業は通常複数人で行うもので、「finibo」による自動化は省人化に貢献すると言われています。

「finibo」ANAC羽田工場仕様

このたびの実証実験には、ANAC羽田工場仕様となった「finibo」で臨みます。

門型架台で少接地面積に対応したレイアウトや、丸・四角形食器、陶器の他、白色・黒色食器にも対応した高確度な分類機能、陶器食器への負荷を軽減する食器手前での減速、簡単に動作指示ができる制御盤の採用などが特徴と言えるでしょう。なお、サイクルスピードはPickerが最速4秒/枚、Stoweが5秒/枚。

同実験では、この「finibo」とANAC羽田工場のコンベア洗浄機を組み合わせ、食器洗浄から仕分け・収納までの自動化を実現し、作業者の負荷軽減と効率的な人員の配置の可能性を検証します。

「finibo」が作業する様子はYouTubeにて公開中です。

TechMagicについて

「finibo」を手がけたTechMagicは、「finibo」のような業務ロボットの他、一連の調理工程を完全自動化する全自動パスタ調理ロボットも開発中(株式会社プロントコーポレーションと共同開発)。同ロボットは、2021年内に新規オープンする「プロント」に導入される見込みです。

このように、テクノロジーで「食」に関する業務の効率化・省人化を図る同社は、Scrum Ventures LLC(スクラムベンチャーズ)が主催する「新 “食” 産業」の創出を目指すグローバル・オープンイノベーション・プログラム「Food Tech Studio - Bites!」の採択企業でもあります。

PR TIMES(TechMagic株式会社)
PR TIMES(株式会社フジマック)

(文・Higuchi)

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