リンゴ収穫のヘルパー! 豪モナシュ大学が丁寧にもぎ取るロボットを開発
Techable / 2021年5月5日 9時0分
あらゆる産業でロボットが活用されている時代ですが、オーストラリアのモナシュ大学がこのほど開発したのは果樹園で収穫を手伝うロボットです。
カメラや深層学習アルゴリズムを活用し、リンゴそのものや枝を傷めることなくもぎ取るというもので、農家にとって頼もしい存在となるかもしれません。
4本の指で優しくつかむこのロボットはベース部分から伸びたアームの先に人の手を模したグリッパーがついています。搭載したカメラでリンゴの木をとらえ、どこにリンゴがあるのかなどをアルゴリズムが特定し、収穫するという仕組みです。
グリッパーは柔らかく、空気圧で動くようデザインされています。それぞれ独立して動く4本の指とサクションシステムでリンゴを優しくつかんで効率的にもぎ取ります。
その際は、リンゴそのものはもちろん、幹と枝の結合部分を傷めないようにも配慮するとのことです。
7秒で1個収穫開発した機械・航空宇宙工学を専門とするチームによると、ロボットはカメラから1.2メートルの範囲にあるリンゴの90%を認識できるとのことです。
実際にリンゴ園で実施した収穫試験では、リンゴに付いてくるはずの茎がうっかり取れたケースが6%弱ありました。
また、まず半分のスピードで動かしたところ、リンゴ1個をもぎって収める作業にかかる時間は12.6秒でしたが、作業を合理化することで9秒に短縮することができました。そしてフル能力で動かしたところ、最終的に所要時間は7秒になりました。
発表ではこのロボットの実用化については言及がありませんが、開発チームは「オーストラリアの農業部門の労働力不足解決と生産性向上に役立つ」と話しています。
モナシュ大学
(文・Mizoguchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本が車を運転する人型ロボ開発、中国ネット「自動運転で良くない?」
Record China / 2024年7月16日 16時0分
-
スマート農業 担い手不足を和らげられるか
読売新聞 / 2024年7月12日 5時0分
-
最新式自動入庫払出装置「RIEDL PHASYS(リードル・ファシス)」国内生産を開始
PR TIMES / 2024年6月28日 11時48分
-
ミュンヘン工科大卒業生らのスタートアップsewts、AIロボットで産業用ランドリーを自動化。次は小売業へ参入か
Techable / 2024年6月26日 20時0分
-
~ 革新的な技術・ビジネスプランを発掘するベンチャーアワード ~ 関西みらい銀行主催『みらいWay』で、Thinkerが優秀賞を受賞
PR TIMES / 2024年6月19日 18時40分
ランキング
-
1妻の悲鳴を聞いて駆けつけたら…… 充電中のモバイルバッテリーが発火、真っ黒に焼け焦げたバッテリーに戦慄
ねとらぼ / 2024年7月16日 7時15分
-
2スマホの容量パンパン!じゃあ直付けSDカードリーダーで容量増えやしちゃえ
&GP / 2024年7月18日 6時30分
-
3ナイキならぬニャイキ ロゴマーク「スウッシュ」を全身で表現する猫ちゃん
おたくま経済新聞 / 2024年7月18日 7時0分
-
4「笑み男」の正体はあの名作ADV!35年ぶりのシリーズ完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』8月29日発売決定
インサイド / 2024年7月17日 22時41分
-
5「SNSの英知」 そうめんの巨大空き箱の“天才的な使い道”があまりにも予想外で話題に 「まねしよう」
ねとらぼ / 2024年7月18日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)