冠水地点から離れた場所にも危険を周知! ユアサ商事などが新たなシステムを構築
Techable / 2021年5月13日 9時0分
気候変動等の影響で全国的に豪雨による浸水被害が増加している中、冠水地点から離れた場所にも浸水の危険を周知できるシステムが新たに登場したようです。
ユアサ商事株式会社、応用地質株式会社、株式会社サンポール、株式会社キャットアイ、環境エクステリア株式会社は、冠水センサボラード(車止め)の汎用性を高めるためのシステムを構築し、静岡県内にて実証試験を開始しました。
従来の冠水検知には課題がサンポール、ユアサ商事、応用地質の3社が開発した「冠水センサボラード」。これを利用することで、冠水があらかじめ設定した水位(30mm~200mmまで任意に設定可能)に達すると検知が可能になります。
例えば、近隣住民などを危険箇所に近づけさせないように、複数の警告灯(子機)が数百メートルに渡って同期し、点滅して周囲に警告。さらに、冠水を検知すると同時に、道路管理者や関係機関にメールで通知することも可能。冠水状況の早期把握により、パトロールや通行規制準備など、初動対応のリードタイムを確保します。
このように様々な機能を備える「冠水センサボラード」ですが、車止めを必要としない道路や、冠水地点から離れた場所に警告が必要なケースでは適用性に課題がありました。また応用地質によると「これまでの一般的な道路冠水警報システムは、冠水を検知するセンサ部と、警告灯や情報表示板などを有線で接続し、また、いずれも商用電源を必要とするものが多いことから、システム導入時には設置コストが高額になる課題もありました」。
子機の警告灯を発光そこで今回、キャットアイ及び環境エクステリアの2社を加え、冠水センサボラードと無線警告灯システムとを組み合わせることで、冠水地点から離れた場所にも浸水の危険を周知し、道路の通行者が早期にリスク回避できる新たなシステムの開発に至ったといいます。
今回、5社が実証実験として新たに構築したシステムは、冠水センサボラードを親機とし、親機が検知したハザード情報を遠方に設置した複数の子機が受信。子機の警告灯を発光させることで、周囲の道路通行者に危険を知らせます。親機・子機間の通信は無線で行い、また子機の電源は子機内蔵のバッテリーで賄うため、電気工事が不要です。そのため、システムの導入コストならびにランニングコストの低減が実現可能です。
応用地質の担当者は「本システムは、静岡県駿東郡小山町内において4月15日より実証試験を開始しました。本実証試験により、新たな警告機能の有効性や道路管理者に対する情報通知の有効性について確認してまいります」と話しています。
PR TIMES
(文・Takeuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【東芝インフラシステムズ】業界初、線路内に設備を追加せずに「自動化レベルGOA2.5」を長野電鉄と実現
Digital PR Platform / 2024年7月16日 14時1分
-
東北で50mm/h超の非常に激しい雨 土砂災害や低地の浸水などに警戒
ウェザーニュース / 2024年7月9日 9時15分
-
大雨被害の場所に「ワンコインセンサー」を設置 迅速な避難誘導につながるか実証実験
ABS秋田放送 / 2024年7月1日 19時4分
-
道路にある「謎のカメラ」一体何してる? ピカッと光る「オービス“そっくり”」だけど…何が違う? 両者の見分け方とは
くるまのニュース / 2024年6月27日 11時30分
-
大雨に注意!? セダンは「冠水路」に弱い!? 逆に「SUV」は強いの? 本当に沈めて分かった「実車テスト」の結果とは!
くるまのニュース / 2024年6月21日 13時10分
ランキング
-
1妻の悲鳴を聞いて駆けつけたら…… 充電中のモバイルバッテリーが発火、真っ黒に焼け焦げたバッテリーに戦慄
ねとらぼ / 2024年7月16日 7時15分
-
2スマホの容量パンパン!じゃあ直付けSDカードリーダーで容量増えやしちゃえ
&GP / 2024年7月18日 6時30分
-
3ナイキならぬニャイキ ロゴマーク「スウッシュ」を全身で表現する猫ちゃん
おたくま経済新聞 / 2024年7月18日 7時0分
-
4「笑み男」の正体はあの名作ADV!35年ぶりのシリーズ完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』8月29日発売決定
インサイド / 2024年7月17日 22時41分
-
5「SNSの英知」 そうめんの巨大空き箱の“天才的な使い道”があまりにも予想外で話題に 「まねしよう」
ねとらぼ / 2024年7月18日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください