MediaTek躍進、Qualcommは復調か?カウンターポイントがSoC最新見通しを発表
Techable / 2021年5月17日 7時0分
香港のCounterpoint Technology Market Research(以下、カウンターポイント)は、スマートフォン向けAP(アプリケーション・プロセッサ)およびSoC(システム・オン・チップ)に関する2021年市場見通しを発表しました。
グローバル出荷量は前年比3%成長か今年度のグローバル出荷数量は、台湾の半導体メーカーMediaTekが30%以上の高いシェアを維持するとみられています。同社が注力する低価格帯の5Gチップセットに関して台湾TSMCによる供給の安定が背景にあるとみられ、4Gスマートフォンにおいてもシェアを伸ばし続けています。
一方でリサーチディレクターのDale Gai氏は、米Qualcommについて、RFIC(高周波用IC)やPMIC(電源管理用IC)の供給や、5nmラインの歩留まりなど供給面の課題を指摘しました。ただし5Gスマートフォン向けAP/SoC市場では28%でシェア率1位(2020年)を記録しており、今後もSnapdragonのポートフォリオにおいて中心的役割を果たすとのことです。
5G向けではQualcommが安定5Gスマートフォン市場では、QualcommとAppleが各30%前後の高いシェア率を維持すると予想。リサーチアナリストのParv Sharma氏によれば、QualcommはSnapdragonの8シリーズから4シリーズに至る価格帯別のラインアップを揃えており、Apple向けの5GベースバンドICを含めるとシェアは全体の59%に及びます。さらに2021年第2四半期からTSMCの5nm、6nmラインへの注文を増やすことから、同下半期の5G SoC出荷は成長軌道に戻るとみているようです。
7nm、6nm、5nmなどの微細プロセスは2021年におけるスマホ向け出荷のほぼ半分に達するとみられています。Gai氏は、これら最先端のプロセスは主に5G端末に活用され、従来の11nm〜プロセスは4G LTEのメインストリームとして引き続き利用されるとしています。
PR TIMES
(文・九条ハル)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なぜiPhoneはこんなに高いのか…受託製造するTSMCが掲げる「高くても売れる商品を作る」という経営哲学
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 7時15分
-
ノートPC向け「Snapdragon X Plus」発表、これからのAI PCの条件を満たす"45TOPS"
マイナビニュース / 2024年4月25日 4時37分
-
IIJmio、「Nothing Phone(2a)」を4月22日に発売 - MNP転入なら24,800円で購入可能
マイナビニュース / 2024年4月18日 15時36分
-
Nothing Phone (2a)レビュー、廉価版でもNothingらしさは健在
マイナビニュース / 2024年4月17日 15時41分
-
米国政府、TSMCに66億ドルの補助金支給を決定 2nm採用の第3工場建設も計画
マイナビニュース / 2024年4月9日 14時37分
ランキング
-
1「iPad(第10世代)」が大幅値下げ、「iPad mini」は値上げ 価格改定で明暗分かれる
マイナビニュース / 2024年5月8日 13時31分
-
2「新紙幣出てきたんだけど」 レジで“千円札”見た若者がポツリ→まさかの正体にショック広がる 「そうだよねえぇ」
ねとらぼ / 2024年5月7日 12時0分
-
3「既存作品と類似している」と指摘 上演中の演劇が急遽中止で劇団側謝罪
ねとらぼ / 2024年5月8日 13時13分
-
4「天才なのか狂気なのか」 ガソリンタンクに液体窒素を入れてみたら…… 海外の“とんでもない実験”に心臓バクバク
ねとらぼ / 2024年5月6日 8時0分
-
5LINEヤフー、韓国ネイバーへの委託終了「前倒しで進める」 PayPay連携は延期へ
マイナビニュース / 2024年5月8日 18時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください