ノーコードのロボット自動学習システム「COREVERY」が秤量自動化AIを実現
Techable / 2021年5月18日 13時0分
株式会社エクサウィザーズが提供するプログラミング不要のロボット自動学習システム「COREVERY」が、粉体製造業の現場向け秤量自動化AIシステムを実現。同時に、漢方薬における品質試験作業の効率化を目指し、株式会社ツムラへの試験導入を開始しました。
さまざまな粉体に対応今回実現した秤量自動化AIシステムは、多様な粉体の秤量作業を自動化します。同システムを実装したロボットは、粉体容器に対して適切なすくい取り位置を推定し一定量すくい取る「すくい取り制御」と、すくい取った粉体を振り落とし目標となる秤取量を達成する「振り落とし制御」を実行することが可能です。
これまでは、特定の粉体の秤量作業の自動化は可能でしたが、複数種類の粉体のそれは困難でした。ゆえに、多様な粉体に対応するには、粉の特性を理解した人による細かな手作業が必要となり、人員コストが課題となっています。同システムは、高精度かつ人と同程度の作業スピードによる粉体秤量を可能とするため、今後の粉体製造業の現場での活躍が期待されているようです。
このたび、129種類にわたる多品種・多物性の漢方薬を取り扱うツムラの研究開発部門に同システムを試験導入し、品質試験検体処理作業の効率化を図ります。そして、2022年度中の漢方薬生産施設への導入を目指すとのことです。
「COREVERY」について秤量自動化AIシステムの開発に活用されたのは、株式会社エクサウィザーズが提供するプログラミング不要のロボット自動学習システム「COREVERY」。これは、AIやプログラミング知識がない人でも、各種ロボットに状況・状態・物性などに適応した動作を実行させることができるシステムです。なお、さまざまな動きを「手動」で教えることも可能。
粉体を量る、不定形物を掴む、傷つきやすいものを磨くなど、これまでプログラミングで実現できなかった制御ができるというのが強みでしょう。また、動作を覚えた容器と違う容器でも対応するなどの柔軟性も兼ね備えているといいます。そして、作業の振り返り・再学習を行う仕組みで、使えば使うほど精度を上げるとのことです。
こういった特性から、さまざまなシーンでのシステム構築に活用されています。例えば、農作物の育成状況を加味して人と同様に適切な栽培を実現したり、研磨・研削など熟練の作業者の動作を再現したり、棟梁・工場・プラントのサビなどのドローン点検を可能にしたりと、あらゆるシーンで活躍中です。
PR TIMES
(文・Higuchi)
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