薄鋼板製造工程における付着物除去作業を遠隔化・自動化! リアルハプティクス利用
Techable / 2021年5月24日 15時0分
モーションリブ株式会社、慶應義塾大学新川崎先端研究教育連携スクエア ハプティクス研究センター、東洋鋼鈑株式会社は共同で、薄鋼板製造工程におけるロール表面の付着物を拭き取る作業の自動装置を開発、作業の遠隔化・自動化に成功しました。
薄鋼板製造工程における課題とは?本開発が解決するのは、薄鋼板製造工程における危険性や作業効率の問題。ロール表面の金属粉や埃といった異物の付着は、鋼板表面に凹みなどの欠陥を発生させる要因となります。従来は人間の作業によってこれらを除去していましたが、危険性や作業効率が課題となり、自動化が求められていたのです。しかしながら、この作業はロールの据付状態や付着物に応じて手入材の角度や押し当てる強さ(力加減)を柔軟に変化させる必要があるため、自動化が難しいとされてきました。
そこで本開発では、まずリアルハプティクスによってロール表面の付着物の除去作業を遠隔化し、作業者の動作から適切な力加減を数値データとして抽出。そのデータを参照することで、作業者と同様の力加減で付着物を除去する自動装置を開発しました。
リアルハプティクスは、慶應義塾大学が発明し、基本特許を有している力触覚伝送技術。アクチュエータの力加減を自在に制御することができます。力センサレスで力触覚をともなう「計測可視化・分析」「遠隔操作」「自動化」「感触の再現・VR」が可能となります。Techableでも、これまで同技術について複数回紹介してきました。同大学ハプティクス研究センターは、この技術を広く遍く世界の市場や産業界の人々が利用可能となることを目指し、日々研究を進めています。
安全で効率的な製造技術の確立を期待本装置は既に1年以上の連続運用実績があり、人間による作業と同等の効果があることが確認済み。同時に、高い耐久性と制御システムの堅牢性も実現しています。
これまで人間の感覚や経験によって判断してきた「手作業」が遠隔化・自動化されることによって、安全かつより効率的な製造技術の確立が期待されるでしょう。
PR TIMES
(文・和泉ゆかり)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
離れた場所にいる人との触れ合いを実現する、リアルハプティクス(R)を活用した感触・動作クラウドプラットフォームを開発
PR TIMES / 2024年7月4日 17時15分
-
溶接板金業界向け溶接ロボットシステム、カエリ取りシステムを開発
PR TIMES / 2024年7月4日 12時45分
-
【ライブ配信セミナー】車載ディスプレイの大型・曲面化及びフレキシブル端末に求められる材料技術の動向 ~ UTGの進化を踏まえて ~ 7月11日(木)開催 主催:(株)シーエムシー・リサーチ
PR TIMES / 2024年6月21日 10時45分
-
世界最先端の感触制御技術で大型動物の感触や力を体験できるイベント「アニマルタッチメカランド in 多摩動物公園」を開催します
PR TIMES / 2024年6月20日 14時0分
-
中国とロシアは月面に何を建てようとしているのか―米メディア
Record China / 2024年6月20日 6時0分
ランキング
-
1妻の悲鳴を聞いて駆けつけたら…… 充電中のモバイルバッテリーが発火、真っ黒に焼け焦げたバッテリーに戦慄
ねとらぼ / 2024年7月16日 7時15分
-
2スマホの容量パンパン!じゃあ直付けSDカードリーダーで容量増えやしちゃえ
&GP / 2024年7月18日 6時30分
-
3ナイキならぬニャイキ ロゴマーク「スウッシュ」を全身で表現する猫ちゃん
おたくま経済新聞 / 2024年7月18日 7時0分
-
4「笑み男」の正体はあの名作ADV!35年ぶりのシリーズ完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』8月29日発売決定
インサイド / 2024年7月17日 22時41分
-
5「SNSの英知」 そうめんの巨大空き箱の“天才的な使い道”があまりにも予想外で話題に 「まねしよう」
ねとらぼ / 2024年7月18日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)