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JAXA発ベンチャー「株式会社ツインカプセラ」誕生! 宇宙技術を地上にスピンオフ

Techable / 2021年5月25日 14時0分

2021年3月に設立された株式会社ツインカプセラ(以下、ツインカプセラ)が、5月17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による審査の結果、JAXA発ベンチャーとして認定されました。JAXA新事業促進部によると、同社が9社目の認定企業です。

JAXA発ベンチャー、ツインカプセラとは?

ツインカプセラは、再突入カプセル用断熱保冷容器の開発成果を社会実装することを目指すスタートアップ。

2018年、JAXAは 、独自に開発した再突入カプセルにより、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙実験サンプル(高品質タンパク質結晶等)を保冷状態で地上に回収することに成功。このとき、大気圏再突入中も含めたミッション期間中にサンプルの温度を要求範囲に維持するために開発されたのが、再突入カプセル用の超高性能断熱保冷容器でした。ツインカプセラは、このときの小型回収カプセルの開発メンバーにより設立されたのです。

社名にある「カプセラ」という語感には、再突入カプセルの開発成果に由来していることを込めたと言います。また、事業の根幹である「二重断熱容器」を象徴する「Twin:二重の、一対の」「Insulation:断熱」「Capsulation:カプセルへの格納、カプセル化」という3つの単語の組み合せとなっています。

Twin +  Insulation  +  Capsulation  = TwinCapsula

一般的に、小型になるほど保冷性能が低下するとされる保冷コンテナ。ツインカプセラの断熱保冷・保温容器は、その「高い断熱性能」と「コンパクトで内部空間が大きい」という特長から、小型にもかかわらず高い保冷・保温性能が実現可能です。

幅広い分野の課題解決に期待!

小型でも高い保冷・保温性能を実現できることから、ツインカプセラは、例えば、検体やワクチン、医薬品等の保管・輸送を始めとした、様々な領域での活用が考えられます。

長年開発が進められてきた宇宙技術が、同社によって、より多くの地上にある課題の解決に役立つことが期待できるでしょう。

PR TIMES
株式会社ツインカプセラ
JAXA新事業促進部

(文・和泉ゆかり)

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