Haloが2026年にロンドンとNYでエアモビリティサービス開始へ、eVTOL200機を発注
Techable / 2021年6月3日 11時0分
空飛ぶタクシー時代が着実に近づいているようです。英国拠点のヘリコプター運営会社Haloが、米国Eveの電動垂直離発着機(eVTOL)200機を購入すると発表しました。
英国と米国に100機ずつ割り当て、2026年にロンドンとニューヨークでエアモビリティサービスを展開する計画です。空を使った短距離移動が身近なものになりそうです。
大手メーカー子会社の機体eVTOLの企業は大手からスタートアップまで世界中に多くありますが、これまでニュースになってきたのはどちらかというとeVTOLそのものを開発する会社でした。
しかしHaloの場合は自前で開発しておらず、運営を専門とします。サービスに使うeVTOLはEve社が開発中のものです。まだプロトタイプ段階で、航続距離や定員、飛行速度などスペックは明らかにされていません。
にもかかわらず、HaloがEveと提携を結んだのは、EveがEmbraerのスピンオフであるという背景があるようです。Embraerは世界第3位のブラジルの航空機メーカーであり、50年の歴史があります。
HaloはEve、ひいてはEmbraerのeVTOL製造能力に全幅の信頼を寄せているということのようです。
ノウハウ持ち寄り一方のHaloもOneSky Flightというプライベートジェット運営会社の子会社です。Haloは英国でヘリを運航していて、サービス展開のノウハウはすでに構築されています。
つまり、HaloとEveの専門性を持ち寄ってのエアモビリティサービスとなり、2026年に提供開始するというタイムフレームは非現実的ではないようです。日本からロンドンやニューヨークに飛び、そこから地上の渋滞に巻き込まれることなくeVTOLで目的地にスムーズに移動、という日がそう遠くない将来やってくるかもしれません。
Eve
(文・Mizoguchi)
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