日本初! 信号機を認識する自動走行ロボット、屋外配送に成功
Techable / 2021年6月18日 14時0分
ソフトバンク株式会社と佐川急便株式会社は、2020年9月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」に係る公募に採択されたことを発表しています。
同時に、東急不動産株式会社やアスクル株式会社、MagicalMove株式会社などの協力企業と連携し、屋外と屋内の2つの配送シナリオに沿った自動走行ロボットによる配送実験を行うことも公表。そしてこのたび、屋外での検証において、国内で初めて自動走行ロボットと信号機の連携による配送に成功したことがわかりました。
なお検証の舞台は、ソフトバンクと東急不動産が、東京都のプロジェクト「スマート東京」の実現に向けてスマートシティのモデルケースの構築に取り組んでいる竹芝エリアです。
屋外配送に成功!同実験に際し、ソフトバンクが自動走行ロボットと信号機の連携システムを開発。信号機の近くに設置した機器で取得した灯色状態をクラウド経由でロボットに送信し、それ従ってロボットが交差点を横断することで、公道を安全に走行しながら荷物を配送しました。
また、走行時における荷物の温度変化および段差による衝撃を測定し、ロボットによる配送の有効性を確認。さらに、開発したスマートフォンアプリのロボットの現在位置確認機能や目的地到着時の通知受信機能についても実証しています。
屋外での配送の様子はYouTubeにて公開中。
屋内配送の検証は?一方、屋内の実証実験は、オフィスビル「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」に自動走行ロボットと館内エレベーターの連携システムを導入し、自動走行ロボットがエレベーターに乗降して異なるフロアへ荷物を配送するというものです。
この実験では、オフィスビル・商業施設におけるロボットでの自動配送の有効性について検証。また、屋外配送と同じくスマートフォンアプリの機能の検証・評価も行うといいます。
ソフトバンクと佐川急便は、今後も検証を継続し、物流業界の人手不足解消と非対面・非接触ニーズに向け、自動走行ロボットによる配送サービスの早期実現を目指すとのことです。
ソフトバンク株式会社
(文・Higuchi)
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