ORiNと5Gで複数メーカーの産業用ロボットを円滑に遠隔操作する実験成功
Techable / 2021年6月20日 7時0分
ORiN協議会、株式会社NTTドコモ、株式会社デンソーウェーブ、ヤマハ発動機株式会社、カワダロボティクス株式会社、株式会社オフィスエフエイ・コムは、ミドルウェアの「ORiN (オライン)」と「5G」および「クラウドダイレクト」を活用し、複数メーカーの産業用ロボットをひとつのソフトウェアで遠隔操作する実証実験に成功しました。
円滑な遠隔操作を実現「ORiN」は、複数の産業用機器の「データ通信規格」と「プログラム言語」をひとつにすることを目的として開発されたソフトウェア。今回は、ヤマハ発動機製のスカラロボットと、カワダロボティクス製のヒト型ロボットを「ORiN」で統合し、5Gを介した遠隔操作を行いました。
検証に際し、ロボットの操作者側には、ロボットへ指令入力する入力デバイスと操作用のディスプレイを設置。作業側には、対象の2つのロボットとモニタリング用の高解像度4Kカメラを設置しました。操作者側の機器と遠隔側の機器は5Gルーターとクラウドダイレクトを介して接続。操作者はリアルタイムにロボットの様子を確認でき、ロボットは入力された指令をタイムリーに実行したといいます。
なお、同実験は2021年3月4日~4月7日にドコモオープンイノベーションラボ四ツ谷で実施されました。
製造現場の課題解決現在、製造業の工場ではさまざまなメーカーの機器が稼働しています。これらを統合的に制御・監視するためにはソフトウェア側がそれぞれに対応する必要があり、プログラマーの学習コストやメンテナンスコストが課題となっているようです。また、機器同士を接続するためにプロトコルごとに大量のケーブルが敷設され、機器の設置位置の変更は容易ではないといいます。
こういった課題に対しては、今回の検証に活用した仕組みが有効でしょう。「ORiN」による統合と、「5G」による機器同士の接続が実現すれば、懸念していたコストをかけず機器連携を実現し、なおかつワイヤレスな現場を構築することが可能となるからです。
ORiN協議会
(文・Higuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
NTT、人手不足のバス路線をテクノロジーで救う 名古屋で実証開始、来年には首都圏でもテスト
東洋経済オンライン / 2024年11月20日 10時0分
-
世界初、IOWN APNの低遅延性能によりクラウド上で映像処理を行う内視鏡システムで内視鏡医がリアルタイムな診断・治療が実現可能なことを実証
Digital PR Platform / 2024年11月19日 15時37分
-
STマイクロエレクトロニクス、産業用機器および生活家電向けの新しいモータ・ドライバ「STSPIN32G0シリーズ」を発表
PR TIMES / 2024年11月18日 17時45分
-
大容量バッテリー搭載 メカナムローバーG40A-LB 発売
PR TIMES / 2024年11月15日 18時45分
-
マクニカ、ARAVと協業し、世界中どこからでも建設機械・物流機器の遠隔操作可能な 機能を追加した「everfleet」を提供開始
@Press / 2024年11月1日 10時0分
ランキング
-
1HD-2D版『ドラクエ3』勇者「俺だけバラモス倒せなかった…」←なんで? 嘆きの声続出の理由
マグミクス / 2024年11月25日 17時25分
-
2ビューカード、顧客との通話内容を録音したSDカード20枚を紛失
ASCII.jp / 2024年11月25日 17時5分
-
3メルカリ、不正利用へのサポート強化と補償方針を発表 ネットで意見「当たり前」「個人的には期待」「悪意のあるやつは排除して」
iza(イザ!) / 2024年11月25日 13時21分
-
4スタバ福袋当選発表に悲喜こもごも SNS「3度目の正直来た」「外れてうつになりそう」
iza(イザ!) / 2024年11月25日 12時11分
-
5「不要なスマホなどをdポイントと交換」 ドコモ、小型機器の買い取りに挑戦 都内の25店舗で
ITmedia Mobile / 2024年11月25日 16時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください