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脱炭素社会へ! KDDIとノキア、AI制御で基地局電力使用量を最大50%にする実証試験

Techable / 2021年6月21日 12時0分

年々深刻さを増す環境問題。国内外で、さまざまな取り組みが行われています。例えば、2050年までに脱炭素社会の実現を目指すための取り組み。今回は、その一環として実施される、KDDI株式会社(以下、KDDI)とノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社(以下、ノキア)の実証実験について、紹介します。

AI制御で基地局電力使用量を最大50%削減

今回の実証実験の内容は、KDDIの携帯電話基地局の電力使用を抑えることで、CO2排出量の削減を目指すというもの。ノキアの基地局AI制御技術と基地局液体冷却技術の2つの技術が、日本で初めて商用の携帯電話基地局へ導入されます。

基地局AI制御技術は、AIで基地局ごとのトラフィック量の変化を分析、適切な時間帯やトラフィック量を判断して動的に電波を停波・発射することを可能にし、電力使用量の最大50%削減を目指します。また、基地局液体冷却技術は、基地局設備が収容されている室内の冷却に使用する空調の電力使用量を70%以上削減します。

KDDIは、各技術の効果検証と利用者へのサービス影響の確認結果から、必要な追加開発や対象基地局の抽出を行い、2023年頃の本格導入を目指すとしています。

2050年カーボンニュートラル・脱炭素社会の実現に向けて

脱炭素社会実現に向けて、Techableでも、「物流の脱炭素化」や「自動抑草ロボット」などの事例を紹介してきました。

2020年10月の菅首相による所信表明演説にも盛り込まれたように、私たちの社会は、積極的に温暖化対策を行うことで、産業構造や経済社会の変革をもたらすことができ、結果的に大きな成長へとつながる社会となっています。テクノロジーを活用することで、効率良く効果を期待できる温暖化対策を行うことが期待されます。

KDDI株式会社

(文・和泉ゆかり)

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