宇宙で自律的に動くロボット開発へ! GITAIが打ち上げ準備完了
Techable / 2021年6月28日 15時0分
「宇宙ビジネス」に大きな注目が集まるなか、宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japanは、ISS(国際宇宙ステーション)への打ち上げ準備が完了したことを発表しました。
汎用作業の技術実証が目的今回の発表は、2021年度にISSのBishopエアロック船内で実施予定の、「GITAIロボット」による汎用作業遂行技術実証のNASAによる安全審査を通過した結果とのこと。この「GITAIロボット」は、2021年8月18日に打ち上げ予定のSpaceX社のロケットによりISSに輸送される予定です。
GITAI社は、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で「GITAIロボット」による汎用作業の遂行技術実証を行います。具体的には、GITAI社が宇宙用ロボットアームS1に関する開発を担当し、Nanoracks社は打ち上げ機会の提供、軌道上での運用管理、データのダウンリンクを担当。一方、NASAは宇宙用ロボットアームS1の輸送とISSのBishop船内への設置を担当するといいます。
「宇宙用自律ロボット」の構築へそれでは、今回の技術実証ではどのようなことが行われるのでしょうか。GITAI社によると、同社が開発した宇宙用ロボットアームS1をISSのBishopエアロック船内に設置することで、スイッチ・ケーブル操作等の「ISS船内作業」と、宇宙用パネル組み立て等の「宇宙組立作業」の、合計2種類の作業をGITAIロボットアームS1で遂行します。
GITAI社のロボットアームS1によるすべての作業は、最初に自律制御によって遂行。そして、その後にヒューストンのNanoracks社管制室からの遠隔操作によっても遂行するという流れになるようです。
GITAI社は本技術実証を通して、「宇宙で汎用的な作業を遂行可能な宇宙用自律ロボット技術」の獲得を目指すとのこと。つまり、宇宙という場所でもロボットが自ら考え業務を遂行できるようなシステムを構築するというのです。
また、本技術実証を通して培った技術を、軌道上サービスにおけるドッキング・修理・メンテナンス作業が可能な船外ロボットアームの開発や、月面探査・基地開発作業が可能な船外汎用作業ロボットの開発にも着手予定。未来への人類へ多大な影響を与えるであろうビッグプロジェクトに、今後も注目していきましょう。
PR TIMES
(文・Takeuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ISSに到着したロシアの補給船「プログレスMS-29」で異臭と飛沫を確認
sorae.jp / 2024年11月25日 11時21分
-
宇宙ロボットスタートアップのGITAI USA Inc.に追加出資
PR TIMES / 2024年11月15日 13時40分
-
アークエッジ・スペースが開発に携わった6U人工衛星2機がISSに到着
マイナビニュース / 2024年11月6日 15時59分
-
スペースX、カーゴドラゴン補給船の打ち上げ成功 ISS到着予定は11月6日
sorae.jp / 2024年11月5日 17時5分
-
JAXAとスペースデータ、「宇宙デジタルツイン」の利用拡大へ共創を開始
マイナビニュース / 2024年10月31日 18時44分
ランキング
-
1電気のプロが“本格的な暖房を使う前に警告”するのは…… コンセントのまさかの現象理由と対策に「そうだったのか……」「全く知らなかった!」
ねとらぼ / 2024年11月25日 19時30分
-
2HD-2D版『ドラクエ3』勇者「俺だけバラモス倒せなかった…」←なんで? 嘆きの声続出の理由
マグミクス / 2024年11月25日 17時25分
-
3富山の「段ボールの製造会社」の社員たちを変えたのは掃除だった – 指示待ち社員が変わった経緯を社長が明かす
マイナビニュース / 2024年11月25日 9時18分
-
4「不要なスマホなどをdポイントと交換」 ドコモ、小型機器の買い取りに挑戦 都内の25店舗で
ITmedia Mobile / 2024年11月25日 16時21分
-
5スタバ福袋当選発表に悲喜こもごも SNS「3度目の正直来た」「外れてうつになりそう」
iza(イザ!) / 2024年11月25日 12時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください