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EPFLが3Dプリント可能なコネクタ開発! 持続可能なモジュール式竹製家具製作に

Techable / 2021年6月30日 8時0分

成長が速い竹は、ほかの木材と比べて生産性が最大4倍にもなるとのことです。また、最大30%多くのCO2を蓄積でき、構造上の頑丈さもあります。このサスティナブルな木材に目を付けたRomain van Wassenhove氏は、EPFLの修士課程在籍中に、モジュール式家具製作に使用できるコネクタを開発しました。

EUで特許取得済みのこのコネクタは、カスタマイズ可能な竹製家具を製作するオンラインプログラムにまで発展。現在、コネクタに関わる技術が宇宙空間でも使われようとしています。

オンラインでモジュール式の竹製家具が製作が完結

コネクタは3Dプリンタで作られ、バイオプラスチックを素材としています。また、家具に合わせてカスタマイズが可能。

Van Wassenhove氏が立ち上げたオンラインプログラムでは、コネクタを使って組み立てられるモジュール式の竹製家具が製作できます。

ユーザーがデザインを作成して注文すると、竹パーツのカッティング用ファイルが生成されます。ファイルとコネクタの3Dプリント計画は製造業者に送信されますが、その際、環境への負荷を最小限にするため、ユーザーの拠点に近い業者が指定されるとのことです。

宇宙で利用する気象塔にもコネクタ採用

コネクタは宇宙でも利用される可能性があります。宇宙サイエンスや宇宙エンジニアリングの普及に取り組む非営利団体Space@yourServiceが主催のプロジェクト、「Asclepios」の一環として、コネクタの設計技術を使用した、高さ5mの気象塔が開発されています。気象塔は竹ではなく、軽量の複合材料で構成されており、簡単に組み立てることができるものです。

今後van Wassenhove氏は、竹の利用に関するノウハウが不足しているヨーロッパで、竹製家具産業を普及させ、サスティナブルな経済への移行の一環を担うことを目指します。

参照元:New connector for sustainable structures on Earth and in space/ EPFL News
(文・山田洋路)

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