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キヤノン×日本IBM! ボリュメトリックビデオ技術で芸術・芸能に付加価値を生み出す

Techable / 2021年7月3日 12時0分

キヤノン株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社は、ボリュメトリックビデオ技術を活用し、芸術・芸能分野の新たな価値の創出を目指すべく協業を開始。

今後は、日本IBMが芸術・芸能関連事業者に向けた戦略策定や実行支援などコンサルティング・サービスを、キヤノンがボリュメトリックビデオ技術による映像表現を提供していきます。また、並列計算専用サーバーと広帯域ストレージを組み合わせた高品質・高速かつ安全な映像データ処理・配信などの技術サポートを提供し、ボリュメトリックビデオ技術を活用したサービス価値の向上に取り組むとのことです。

第1弾は、能楽『葵上』

ボリュメトリックビデオ技術とは、撮影とほぼ同時に空間全体を3Dデータ化する技術。作られたバーチャル空間内のあらゆるアングルからの映像を生成することができます。

今回の協業の第1弾として、公益社団法人 宝生会監修の能楽『葵上』のボリュメトリック映像を公開。

この映像の制作にあたり、キヤノンは実際の能楽堂をスキャン計測した3DCGやダイナミックな背景CGアニメーションの制作、能楽師のパフォーマンスをボリュメトリックビデオ技術でキャプチャし統合するところまでをワンストップで実行しました。能楽堂の舞台と精神世界とを行き来するイメージの巧みな表現と、普段は見られない視点からの臨場感あふれる映像が印象的です。

制作ディレクターを務めた宝生流家元・宝生和英氏は「ボリュメトリックビデオ技術により、リアルな舞台とはまた違った新しい世界観を作り上げることができたと思う」とコメントしています。

なお『葵上』と同時に、仕舞『熊坂』と、リアルとデジタルが交錯するオーギュメンテットな世界をデジタル音楽と能楽で表現する新しい芸術実験『未来能』という能映像も公開されました。

能映像はこちらから。

ボリュメトリック映像のスタジオも運営中

キヤノンは、2020年7月に川崎事業所内に「ボリュメトリックビデオスタジオ-川崎」を開設。演者の一連の動きを100台以上の4Kカメラで撮影し3Dデータ化できるスタジオです。さまざまな角度からの映像により、新たな映像表現や演出が可能とります。また、撮影と自由自在なカメラワークを検討する編集工程を分離し、ワークフロー全体の時間短縮できるのもポイントでしょう。

同スタジオはこれまで、NHK大河ドラマ『青天を衝け』のタイトルバックの撮影やアディダスの新作アパレルのSNS上のプロモーション映像制作、日清カップヌードルのCM「8つの味篇」のシーフードヌードルの映像制作など幅広い映像制作に協力しています。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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