TRUST SMITH、牽引式の自動搬送ロボットを開発
Techable / 2021年7月12日 19時0分
近年、工場などのDXは進みつつありますが、こういった現場での運搬業務の自動化は他業務と比べてあまり進んでいないといいます。
そんな中TRUST SMITH株式会社は、製造・物流現場での運搬業務を完全無人化する牽引式の自動搬送ロボット(AGV)を開発しました。
台車ごと牽引このAGVは、カゴ台車の下に潜り込み、台車ごと牽引することで運搬の完全無人化を実現するロボットです。技術としては、同社が培ってきた自動運転の研究開発による物体認識技術や、アームロボットによる障害物回避アルゴリズムなどを活用。
センサから取得した情報を元に自身で地図を生成し、指示もしくはシステムとして事前に登録することで、自己位置を把握しながら目的地までの最適な経路を自律走行します。
また、床の段差や障害物、現場にいるスタッフなどを検知し、自ら判断して避けることが可能なため、人と協業するロボットとしても期待されているようです。
さらに、床下に磁気テープや磁気棒などのガイドを埋め込む必要がなく、工場のレイアウト変更に柔軟に対応可能。加えて、ユースケースに合わせたハードウェア (機体本体)の設計、ソフトウェアの設計などすべてオーダーメイドで開発できるというのも強みでしょう。
さまざまなAGVと群制御システム同社は、AIやロボティクス技術を活用したソリューション提供により、さまざまな社会課題の解決法を模索しています。その中で、製造・物流現場のDXによる「スマートファクトリーの実現」という目標を掲げた取り組みにも注力。2020年8月以降、スマートファクトリー化を支援する関連会社「SMITH & FACTORY株式会社」や倉庫の完全自動化を目指す「SMITH&LOGISTICS株式会社」、自動運転車による工場の自動化を支援する「SMITH &MOTORS株式会社」を相次いで設立しました。
また、今回の牽引式のAGVに先がけ、2021年6月にリフト式のAGVを開発・発表しています。このAGVもこのたびのAGVと同じく、自律走行・障害物回避が可能。違う点といえば、受け取り場所・受け渡し場所にステーションを設けることで運搬の完全無人化を実現するということでしょう。
同社は、リフト式のAGV開発とほぼ同じタイミングで、複数のAGVを同時に制御するシステム「AGVの群制御システム」を開発しています。これは、複数台のAGVが存在する環境下においても、AGV同士が衝突することなく、最適なAGVに最短経路で自律走行させるシステム。ハードのメーカーを問わず適応できるのもポイントではないでしょうか。
同社は、さまざまなタイプのAGV開発に取り組み、群制御システムを活用することで、スマートファクトリーを実現していく構えです。
PR TIMES
(文・Higuchi)
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