GITAI、月面作業用ロボットローバーのプロトタイプ1号機の地上実証動画を公開
Techable / 2021年7月27日 12時0分
近年の月面探査・基地開発競争の加速に伴い、より安全かつ低コストなロボット労働力の需要が急増しているといいます。この流れの中、宇宙ロボットスタートアップのGITAI Japan株式会社は、月面探査・基地開発作業を遂行できるロボットローバーの開発に着手。このたび、プロトタイプ1号機による地上実証に成功し、その動画を公開しました。
次の目標は月面実証プロトタイプ1号機の地上実証では、高速移動、不整地走行、3次元地図生成、電動ドリルによる地表採掘作業、ツールチェンジャ機能によるエンドエフェクタの切り替え、地中の石のサンプリング作業に挑戦し、すべての作業を遂行しています。
動画では、不整地を力強く走行したり、急な段差でも転倒しない様子などが確認可能。また、電動ドリルで地表に穴を掘り、エンドエフェクタをロボットハンドに切り替えて穴の中に埋まっていた石を掴む作業のスムーズさも見どころです。同ロボットローバーは、今後さらなる汎用作業性能向上・宇宙船外対策を進め、2025年中の月面実証を目指します。
「S1」がいよいよ宇宙へ!同社は「宇宙に対して安価で安全な作業手段を提供する」というビジョンを掲げ、宇宙用の作業ロボット「S1」「G1」および地上から遠隔操作するためのシステム「H1」を開発中です。
その中でも注目したいのが単腕型作業ロボット「S1」。これは、宇宙ステーション船内外や軌道上サービス、月面基地開発における特定の作業を自動化するロボットで、AIを用いた自律制御と「H1」を活用した地上からの遠隔操作を組み合わせ、スイッチ操作・工具操作・組み立て作業など汎用的な作業を1台のロボットアームで遂行することができるのが特徴です。
「S1」は、2020年12月に地上実証を終え動画を公開しています。2021年度内にはISS(国際宇宙ステーション)のBishopエアロック船内で汎用作業遂行技術実証を実施予定で、2021年6月にNASAによる安全審査をすべて通過し、ISSへの打ち上げ準備が完了。8月18日に打ち上げ予定のSpaceX社のロケット(Dragon貨物輸送宇宙船CRS-23)によりISSに輸送される見込みです。
PR TIMES
(文・Higuchi)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
NASA、月で氷の探査を目指していた「VIPER」ミッションの中止を発表
sorae.jp / 2024年7月19日 11時0分
-
映画『THE MOON』をもっと楽しむために ~韓国の宇宙開発と月探査を知る~
sorae.jp / 2024年7月5日 19時0分
-
NASAが2030年で運用を終えるISSの軌道離脱用宇宙機開発でスペースXと契約
sorae.jp / 2024年6月27日 17時35分
-
ispace、「HAKUTO-R」ミッション2 RESILIENCEランダーの熱真空試験を完了
PR TIMES / 2024年6月27日 14時15分
-
月面探査「経験伝え、若手支援」 JAXAの古川飛行士
共同通信 / 2024年6月22日 16時12分
ランキング
-
1世界規模でWindowsがブルスクに うちのPCには影響あるの?
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 16時25分
-
2世界規模のWindows障害が情シス的にだいぶ恐怖なワケ ブルースクリーン多発事件
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 18時18分
-
3「会社のWindows PCが突如ブルースクリーンに……」 世界中で報告相次ぐ 「仕事ができない」
ITmedia NEWS / 2024年7月19日 14時49分
-
4札幌市イオンモールの駐車場が子育て世代に優しいと話題 気遣いの“言葉”に「これ素敵すぎる」「涙が出ちゃった」と称賛の声
ねとらぼ / 2024年7月18日 8時0分
-
5コンテンツサービスで相次ぐ突然のクレカ決済停止の問題点 今後どう対応できるのか、議員と弁護士に聞いた
ねとらぼ / 2024年7月19日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)